面接での名刺交換はどうする?転職での受け取り方のマナー

「転職のハナシ」はサイト運営のため複数の企業と広告提携をおこなっています。
当サイトの一部のリンクについては、そのリンクを経由しサービス利用があった場合に掲載企業から当サイトへPR報酬を受ける場合があります。ただし当サイトは報酬の有無にかかわらず公平な情報評価をおこなっており、報酬の有無が企業のサービス解説に影響を及ぼすことはありません。

面接室に入ってきた面接官が宜しくお願いしますと、名刺を渡して来た場合、あなたは上手く対応できますか?

職務上、習慣の無い方にとって転職の面接時における名刺交換は不安を伴うものです。今回は転職時の名刺交換に関して、その意外な効果から基本的なルール、受け取り方のマナーまで解説したいと思います。

名刺交換における意外な効果

面接時の名刺交換でマナーを見られていると思う方もいるかもしれません。最初にお伝えすると、そのような心配は基本的には無用です。面接官は名刺交換であなたをチェックするような事はしていません。

ただ面接における初対面の人との第一印象を決める行動である事は確かです。営業経験がある方の中には名刺交換で、「しっかりした人だな」と好印象を抱く人もいますので上手くすれば好印象を持ったまま面接に臨めます。

さらに応募者のあなたにとっては、ほぼ初めて声を発する機会となります。面接では無意識ですが最初に発した声の大きさが基準になります。ここで意識して少し大きな声を出す事で、面接でも快活な印象を与える話し方になります。

例外として富裕層向けの接客業などのマナーを求められる仕事の募集は名刺交換からチェックされている可能性もあるので気をつけて下さい。

自分の名刺は渡すのはNG

名刺交換の意外な効果をお伝えしたところで、忘れてはならないルールをお伝えします。

それはあなたの名刺を渡すのはNGだと言うことです。これはあなたの現在の会社で使っている名刺という意味で、転職用につくられた個人名刺なら問題無いという事を補足しておきます。

退職済みの方にとっては当たり前かもしれませんが、在職中でも名刺交換で現職の名刺を渡す方がいますが、それはビジネスマナーとしてNGなのです。

そもそも面接官は自社の採用というビジネス活動において会社を代表してあなたと会っているので、名刺を渡すのはビジネスを行う上では通常の事です。

しかし転職活動はあなたの個人的な活動です。現職でのあなたの名刺は業務に必要な為に会社が貸与したものなので、それを私的に使用することは職務規定違反と考えられるのです。

この考えによると在職中の会社の名刺を渡してしまうと、あなたは常識を欠く人間だと思われるので、名刺を渡す事は控えて下さい。

受け取り方のマナー

それでは早速、名刺交換の方法を解説します。先にお伝えした通り、あなたの名刺は渡さず名刺を受け取るケースのみを解説します。

名刺を受け取る為に移動する

面接官がノックをして入室して来た場合、あなたは「はい」と返事をして席を立っていると思います。そこで面接官は入室すると、ノート等の筆記用具を机においた後に名刺入れを取り出すはずです。

場合によっては既に名刺入れを手に持っている可能性もありますが、どちらにしてもいきなり名刺を渡して来る可能性が高いです。わざわざ「名刺をお渡ししますね」と断わりを入れてくることは無いと考えて下さい。

ですから名刺入れを持って名刺を渡す素振りが見えたら、あなたは直ぐに席や机から離れて面接官の方へ向かって下さい。いくら席を立っているからといって、面接官が名刺を渡すのを動かずに待つのは失礼です。

軽いお辞儀をして受け取る

面接官の前まで行くと、相手は軽いお辞儀をして名刺を渡してきます。この時あなたもお辞儀をしながら受け取る訳ですが、15度位の角度でお辞儀をしながらそのまま受け取ります。

挨拶等のお辞儀は基本的には30度と言われていますが、名刺を受け取るときはお互い手が届く距離なので自然と15度位の軽いお辞儀になります。

名刺入れをお盆に見立てて両手で受け取る

お辞儀をしながら、両手で名刺を受け取ります。受け取る時は素手ではなく、次の画像のように名刺入れをお盆に見立てて名刺を受け取ります。

名刺交換での名刺の受け取り方

その際に、「頂戴いたします。」と言いながら受け取りましょう。ちなみに自分の名前は既に履歴書を送っている為に名乗る必要はありません。

名刺入れに関してはダイソー等の100円ショップでも購入可能なので可能なら用意しておきましょう。どうしても用意できなければ、両手で受け取って下さい。

受け取った後

受け取った後は、面接官に「どうぞ席におかけください。」と促されると思いますので、「ありがとうございます。」と断りを入れて着席して下さい。その時に名刺はしまわず、名刺入れの上に乗せたまま机の上に置いて下さい。

置く場所は机の自分の左手前です。細かい話ですがこれは左上位という古い礼法に沿った考え方に由来しています。現在では気にする方もいないので右側でも構いません。

ちなみに複数の面接官がいた場合は、受け取った名刺は席順に合わせて机の上に並べて下さい。普通は最も役職が上の相手を名刺入れの上に乗せ役職が下の方は机に直におきます。

ただし転職の面接においては人事と現場が同席して役職の上下が分からない場合もあります。その場合、名刺入れはしまって名刺をそれぞれ席順に並べても問題ありません。

名前を覚えておく

机に置いた後は必ず名前を覚えておいて下さい。面接でこちらから質問する時に相手の名前を呼ぶ可能性があるからです。質問する時になって、名刺を確認するのは失礼だと思って下さい。

面接が終わったら名刺を名刺入れにしまって下さい。もし、名刺入れが無い方は手帳などにしまうとスマートです。財布等に入れるのは印象が悪いのでやめて下さい。

面接の名刺交換のまとめ

かなり、細かく説明してきました。しかし、名刺交換をした事ない方にとっては勝手がわからず、それが転職の面接時なら尚更です。名刺交換を上手く行えば身体を動かすことになるので緊張も和らぎますので、落ち着いて行ってみてください。