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職務経歴書

面接を有利に進める職務経歴書の書き方

職務経歴書は書類選考のためだけに存在する訳ではありません。
転職における最大のヤマ場である面接においても、非常に重要な役割を持っています。

職務経歴書の書き方に気をつけるだけで、面接を有利に進めるコトも可能なのです。
今回は判断をする採用者や職務経歴書が面接にどう活かされるのかも含めて、面接を有利に進めるための職務経歴書の書き方における4つのポイントについて解説したいと思います。

具体的な職務経歴書の書き方のポイントについては最後の「面接を有利にする職務経歴書の4つのポイント」にて解説しているので、下の目次内をクリック、又はタップしてもらえればページ内の該当箇所に移動します。

ただ職務経歴書を誰が見るのか、面接でどのように活用されるのかという点は重要な基礎情報なので、ぜひ最初から読んでみてください。

あなたの職務経歴書は誰が見るのか?

あなたが書いた職務経歴書は一体誰が見るのか?それを知るだけでも、何をどのように書けば相手の心に"刺さる"のかが見えてくるのです。

実は書類選考含め、あなたが提出した職務経歴書を見るのは人事担当者ではありません。実際にその判断を行うのは募集する部門の責任者、つまりあなたの上司となる人です。

部門責任者は職務経歴書から、あなたが自社の職務を遂行し成果を生み出せるのかという点を常に考えています。そこで重要なコトは応募する仕事と、あなたの経験・スキルについて接点があるのかという点です。

営業なら仕事内容とあなたの経験において顧客、商品、アプローチ方法、提案スタイル、チーム含めた協力関係者など共通点があるのかを知りたいのです。
エンジニアなら使用言語、技術、知識、開発環境、プロジェクトチームの構成、資料作成といった具合です。

仕事内容について共通点が多ければ多いほど、責任者としてはあなたが自社の職務遂行において活躍できる可能性を感じるのです。
共通点を強くアピールするには、まず求人票に記載されている仕事内容をしっかりと理解するコトが第一です。

つまり、あなたの職務経験において応募する仕事と共通点のある内容を軸として職務経歴書は書いていくべきなのです。

面接における職務経歴書の3つの使われ方

部門や現場の責任者は、面接において職務経歴書をどのように活用するのかを知ることも、面接を有利に運ぶ職務経歴書の書き方を知るヒントとなります。

職務経歴書は面接において、時間軸で次の3つの使われ方があります。

  • 面接前に見極める点を決めるため
  • 面接中に質問をするため
  • 面接後に再度見直すため

部門や現場の責任者は、職務における成果を出すことが第一ミッションなので採用面接に時間を取りたくないというのが本音なのです。できるだけ効率的に有望な人材を見極めたいと思っているのです。
そこで彼らは事前に職務経歴書を見ておき、転職者を見極めるポイントを決めて面接にのぞむのです。

例えば、4期連続で売上達成をしているが具体的にどのような取り組みを行っていたのか?製品開発において失敗した経験や苦労した経験はあるのか?将来的にどの分野で経験を積んでいきたいのか?

職務経歴書の中からより知りたいポイントをいくつか決めておき、それを面接で見極めるのです。その回答をもとに自社で活躍できる能力や適性があるのか判断するのです。

しかし面接はコミュニケーションなので、想定通りにはいきません。話を聞いていると事前の書類だけでは分からない、転職者の思わぬ側面が見えてきます。
その場合に新たな質問をするために、やはり職務経歴書の内容を参考にするのです。闇雲に質問しても時間だけが過ぎてしまうので、手元にある唯一の情報である職務経歴書をもとに質問が組み立てられます。

通常はこの面接前と面接中での活用がほとんどですが、面接官が複数存在している場合や応募者が多数いる場合は、会議を開く場合もあります。その場合、職務経歴書を見直されて合否が決まるコトもあります。

最近では合否決定時に現場の若手に職務経歴書を見せて意見を聞くなどの、より広い視点を持つ採用スタイルを導入する企業やマネージャーも増えてきています。

このような状況においては如何に具体的で興味を引きやすいかが、職務経歴書において重要な点となります。

面接を有利にする職務経歴書の4つのポイント

ここまでで部門や現場の責任者が面接前、面接中、面接後に職務経歴書をどのような目的において利用するかが理解できたと思います。
それらを踏まえて、実際に面接を有利にする職務経歴書の書き方について、4つのポイントにフォーカスして解説していきます。

モレなく記載する

職務経歴書では2枚が標準的な枚数で、あなたはその中で経験や能力を伝えるコトになります。
逆に職務経歴書の中に記載がない経験や能力については質問されることは少ないと考えてください。

確かにあなたの経験や能力を知るために、このような状況においてはどう対処するか?職務経歴書に記載はありませんが◯◯という技術についての経験はありますか?などと引き出してくれる面接者もいます。
しかしそれは少ないと思っていた方が良いです。そもそも求める経験や能力について記載がなければ、書類選考の通過確率は低いからです。

とは言え面接においては様々な角度から質問がされます、そこで重要な点は記載する経験や能力についてはモレなく書くというコトです。

職務経験が多い方や能力のある方によくあるのが、経験の少ない領域や不得意な分野を職務経歴書に書かないというコトです。
確かに、不得意や経験が少ない点について面接で質問されれば不利になってしまうと思われるのも当然です。

しかし書類選考においては、ある特定の経験について企業側が興味を持ち面接に呼ぶことは、よくあるコトです。
もし面接でその点を質問された場合は、経験が少なく苦手な分野でも取組む際に意識しているコトや工夫しているコトを伝えれば、それが誠実、ストレス耐性、挑戦心といったようにプラスに捉えられるコトもあります。

特に面接は自分の良い部分ばかりアピールしがちになるので、面接官が回答をそのまま信じない場合も多く弱みに対する行動を評価する場合が多いです。

書類選考の通過可能性だけでなく、面接での上手いアピールといった面でも、応募求人との共通点がある経験や能力についてモレなく記載することをおすすめします。

全てを語らない

先ほど、モレなく経験や能力を記載してくださいとお伝えしましたが、それは応募求人との共通点がある経験や能力についてです。
あなたの経験や能力をすべて記載してしまうと、職務経歴書は経験や能力の羅列になってしまいメリハリの無い間延びした内容となります。

さらに全てを語っていては、面接で話す内容が無くなってしまいます。これは職務経歴書における、自己PR欄でやってしまいがちなミスです。
新卒採用でも良くありますが、面接での回答がエントリーシートに書いた内容とほとんど同じというパターンです。

自己PRなどを記載する場合、職務経歴書内ですべて説明すると面接ではアピールできるコトが無くなってしまうので、全てを語るコトは避けてください。

キーワードを散りばめる

モレなく、しかし全てを語らない場合に有効なのがキーワードを利用するコトです。
募集している仕事内容と関連性が高く具体的なキーワードはそれだけで担当者の興味を引き、尚且つ短い記載なので全てを語るコトもありません。

しかし、どのようなキーワードを記載すれば良いのでしょうか?そのヒントは応募する求人票に記載されている仕事内容の欄を見るコトです。
記載されている仕事内容についてビジネスのキモである『誰に(と)』、『何を』、『どのように』の3点について、あなたの経験や能力に接点があるキーワードを見つけて、それを職務経歴書内に書くのです。
参考例として次のような仕事内容の募集について考えてみましょう。

インターネット広告の営業です。中小企業の経営者、広告担当、ネット担当者に対してインターネット上の広告提案を行います。

新規開拓、既存顧客フォローでのアプローチとなります。全てが新規開拓ではなく、既存顧客に新たな提案を行うコトも重要なミッションとなります。

アプローチ、提案、納品、フォローと一貫して顧客と関係を保つため、営業スタイルの自由度が高いです。またネット広告という特性上、データが明らかになっており分析や提案の幅が広いコトも、この仕事の面白いところです。

提案や納品においてはデザイン部門やシステム部門と連携するコトも多く、インターネット広告に関して深い知識やノウハウを学べる環境にあります。

この仕事内容について、経験や能力について接点を探してみましょう。

まず『誰に(と)』という視点は顧客、協力会社、外注先、チーム、他部署などです。今回の募集では顧客として中小企業の経営者、広告担当、ネット担当、他部署としてデザイン部門やシステム部門と記載があります。

あなたの経験において中小企業を担当した経験があるのなら業界、規模、社数などをピックアップしてみましょう。営業先で経営者、広告担当、ネット担当の経験があるならそれも必要です。
今回の場合なら役員、販売担当、システム担当への営業経験も十分共通点があると言えます。

次に『何』という視点についてはインターネット広告です。インターネット広告を扱った経験がなければ、その特性について共通点を考えてみます。
例えば広告枠、販促といった特性を考えればチラシ広告、雑誌広告、求人広告なども同じ広告枠として共通点がありますし消費財、食品、飲料、雑貨など販売・小売に関わる経験も販促という共通点があります。

最後に『どのように』という仕事のやり方について考えてみます。今回の例ではアプローチ、提案、納品、フォローと幅広い分野に渡っているので共通点は探しやすいです。
テレアポ経験、フォロー営業、提案営業、資料作成、制作進行、スケジュール管理といった経験や能力において共通点を探してみましょう。

以上の点を加味して、次のような具体性を持たせたキーワードが考えらます。

100~300名の法人を担当、小売業を80社担当、経営者や役員へのトップアプローチ、5回/月程度のポップ制作、ライティング経験1年、50件/日のテレアポ経験、PowerPointでの提案書作成、マクロ機能を使ったExcelでのデータ分析、ガントチャートを利用したスケジュール管理

このようなキーワードを職務経歴書に記載すれば、担当者はより興味を持って職務経歴書を読むことになります。
コツとしては数字や固有名詞を入れたキーワードを利用するコトです。これにより、キーワード自体が職務経歴書の中で目を引くポイントになります。

エピソードを用意する

キーワードを利用し経験や能力を記載することで、担当者の興味を強く引いたのなら、後は面接に向けてエピソードを用意するコトです。

担当者はキーワードを散りばめた経験や能力について、より深く知りたいと考えています。そして面接では、その内容について深掘する質問がされると思ってください。

ここが1番のアピールポイントとなります。キーワードを象徴する経験や能力について実際のエピソードを語ることで、職務経歴書では伝わらないあなたの志向、取り組み姿勢、独自性を伝えられるのです。

職務経歴書を書く時にキーワードを散りばめたのなら、必ずそれを象徴するエピソードをセットで用意してください。
もしそれが思いつかないなら、その経験や能力は思いっきって書かないほうが良いかもしれません。

何も答えられないコトは面接にて悪印象しか与えないからです。