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転職面接での長所・短所!ポイントや回答を例文にて解説

自己PRはどう違うのだろう?そもそも思いつかない!短所が際立ってしまう!

これらは面接での長所・短所を考える時に多くの転職者に共通する悩みです。職務経験や自身の強み等は用意できたが、長所と短所は漠然としすぎて上手い回答が思いつかない、といった事はよくある事なのです。

そこで今回は転職の面接における長所と短所について解説したいと思います。

まずは面接における長所・短所の定義、面接官の判断基準といった基本について説明します。それらを踏まえて、面接時に回答する上での重要なポイントと実際の長所・短所のつくり方を説明したいと思います。

長所と短所の定義

面接で質問される長所と短所の定義が曖昧なまま回答を考える転職者も多いので、まずはその定義をお伝えしたいと思います。これが定まると具体的な長所・短所をつくる上での理解度が格段に上がります。

行動に影響を及ぼす姿勢や性格

よく長所・短所を強み・弱みと同一に考える転職者がいますがそれは違います。強みや弱みは応募職種に対するあなたが活かせる具体的な経験やスキルを指します、自己PR等も聞き方は違いますが強みと同じです。

それに対して長所や短所は仕事の取り組みに影響を及ぼすあなたの特性です。例えば集中力がある、行動力がある、好奇心が強い、几帳面といった仕事への姿勢や性格です。

そのような特性を活かして仕事に取り組んだ事で得た経験やスキルが強みであり、そもそも長所や短所とは違うものなのです。

仕事を行うことが前提での質問

あなたの長所・短所は仕事だけでなくプライベートにも影響を及ぼすはずですが、転職の面接で聞かれる長所や短所はあくまであなたが仕事を行う上で必要かどうかを見極めるために聞かれる事です。

その為、仕事に関して長所や短所がどう影響するかを伝えなければなりません。つまり他者と積極的に交流を持つという長所があるからと言って友人が多いとアピールしても無意味なのです。

あくまで仕事にどう影響するかという点で語らなければなりません。

見方によって良し悪しが変わる

長所は良い面、短所は悪い面と考えがちですがそれは見方によります。

例えば物事を慎重に考え判断する性格が長所だった場合、複雑な設計を行うエンジニアや安全性が求められる施工管理においては評価されるでしょうが、新規の営業職では行動力が必要な為に評価はされないでしょう。

さらに同じ職種でも何を長所や短所と考えるかの違いは、企業風土や仕事の進め方によって違いがあります。つまり見方によっては長所や短所の評価は変わるのです。

これは後ほど解説する長所・短所をつくる上での重要ポイントでも必要な考え方なので覚えておいて下さい。

面接官は何を判断しているか

長所・短所の定義が明確になったところで、面接官は一体何を判断するために質問をするのでしょうか?長所・短所を質問する上で、面接官は次の3つの点で応募者を判断しています。

  • 自己認識力
  • 仕事に対する適性
  • 企業に対する適性

自己認識力

まず応募者自信が自分の長所と短所を理解しているかどうかで自己認識力を見ています。自己認識力とは簡単に言うと自分を客観的な視点で見ることができる能力です。

厳しい競争を求められる現代で仕事において成果を生み出す事には常に挑戦と失敗がつきまといます。

自分の長所が理解できていればそれを活かした仕事のアプローチが可能となりますし、逆に短所が理解できていれば失敗の可能性に対して早期に対処が可能です。

このように自己を認識しておく事は仕事を進める上で重要な要素となり得るのです。ビジネスを進める上で基本的な能力である自己認識力を確認する為に面接官はあなたに長所・短所を質問するのです。

仕事に対する適性

仕事において長所や短所といった個人の特性は、その成果を決定づける重要な要素となります。

例えば経理は数値を扱う仕事であるため営業職や販売職に比べ几帳面さが求められますし、エンジニアと言ってもITエンジニアとモノづくりエンジニアでは前者は新技術に対する好奇心、後者は正確性を重視する生真面目さが必要です。

つまり応募職種においては向いている特性があるのです。企業としては成果を生み出すために募集職種に必要な特性と応募者の長所が一致している事が望ましいのです。

企業に対する適性

仕事に対してマッチする長所があるとお伝えしましたが、それは企業風土や会社の仕事の進め方に合うのか?という点でも同じ事が言えます。

同じ業種でもスピード感を求める企業風土もあれば、じっくりと考えてから行動する企業風土の会社もあります。長所がその企業風土に合えばやはり成果を生み出す可能性が高くなるのです。

重要なポイント

定義と判断基準が分かったとしても、どのような方向性でつくるかが不明確だと実際に回答を考える事にも迷いが生じます。ここでは回答を考える上で重要なポイントを2つ解説したいと思います。

求める人物像をイメージ

職種や企業等によって好ましい長所があると既にお伝えしましたがその内容も含めて、そもそも転職において募集企業には明確な求める人物像があります。

この求める人物像にフィットする長所・短所を伝えることが1つめの重要なポイントです。

実際に任せる仕事が決まっているので仕事の内容や進め方、既存社員の状況から長所や短所についてもこれは好ましい、これは好ましくないといった判断基準が企業側には既にあるのです。

もちろん企業の求める人物像に合わせて、自分の特性に無い嘘の長所や短所を伝えることはNGです。企業研究や求人票から企業の求める人物像をイメージし、それになるべく近い自分が持つ長所や短所を選択して下さい。

他人が感じる自分の印象は重要

2つ目の重要なポイントは実際に対面する面接ならではの内容です。それはあなたの見た目や話し方といった印象が、回答である長所・短所に影響するという事です。

例えば身体的にもガッチリし、話し方もはつらつとした応募者が長所は行動力と言えば具体的に聞かずとも納得感があります。逆に身体の線が細く、声量も無い応募者が同じことを言えば面接官は疑ってかかるでしょう。

不公平ですが面接というシステム上、このような事は避けて通れません。先に応募企業の求める人物像に合せるとお伝えしましたが、自分の印象と長所・短所を合せる事で非常に説得力のある回答をする事も可能です。

そのように印象と長所・短所がピッタリ合う回答なら、求める人物像とは真逆の内容にならない限り、説得力を持つ回答を行う事も1つの戦略だと思って下さい。

どちらにしても長所・短所の内容に関してはあなたの印象が影響を及ぼすという事をしっかりと理解しておくことです。

長所短所のつくり方

それでは長所・短所の具体的なつくり方について、次の4つの点に沿って解説していきます。

  • 長所と短所は表裏一体
  • 終わり方はポジティブ
  • 仕事に対するエピソードで語る
  • 長所:短所:取組は7:1:2

長所と短所は表裏一体

長所と短所は個別に質問されるよりも、1つの質問として聞かれる事が多いです。これは応募者だけでなく面接官にとっても長所と短所が表裏一体の関係であることが半ば常識のように考えられている為です。

例えば、長所は競争意識が高いとなると短所は協力姿勢が低いとなります。逆に長所を協力意識が高いとして場合は、短所として競争意識が低いとなります。

もちろん長所と短所を別々な視点で捉えてる事は自由ですが、話が広がり面接官の質問の意図がブレることや、回答が長くなってしまうので基本的には長所と短所は表裏一体で1つの回答と考えましょう。

例えば次のような内容として考えるのです。

長所は行動力だがその反面、事前の検討が疎かになりやすい。

終わり方はポジティブ

長所と短所を1つの内容として回答しますが、やはり短所は極力アピールしたくはありません。また、回答の最後が短所で終わる事も面接官の思考の中でマイナスな印象を残してしまいます。

そこで短所に対しては、必ず自分の考える対策を添えます。先の協力姿勢が低いといった内容が短所なら、会議で自分の取り組みを積極的に伝えると共に他者の取り組みを積極的にヒアリングする事にしていると補足するのです。

例えば次のような内容が考えられます。

長所は行動力だがその反面、事前の検討が疎かになりやすい。そのため、行動の前後に上司や同僚に助言やフィードバックを求める機会を設けている。

仕事に対するエピソードで語る

これまでの内容を基に、長所と短所を単一で捉え短所に対する自分なりに解決を図っている内容が出来上がりました。しかし、これではあまりに抽象的すぎて面接官はイメージが湧きません。

そこで、長所・短所がイメージできる仕事のエピソードを語りましょう。

自分の長所は行動力であり、現在の営業職でも顧客アプローチという点で成果につながっております。
具体的には顧客の課題をヒアリングした時は当日中に簡単な提案書を送ります。その行動により契約予定の無かった状態から商談に発展し契約に至るケースがあります。

その反面、提案書をつくる為に残業をする事があり、さらには提案が無駄に終わることもあります。中には顧客に対する販売姿勢が強すぎて営業として敬遠される時もありました。

そのような事を避けるため、提案書を作成する前に同僚に同じような提案事例が無かったかを確認する、訪問後にアプローチを続けるべきかの判断を上司に求める、といった工夫をしております。

長所:短所:対策は5:2:3

具体的なエピソードを語ることであなたの長所である行動力が際立ち、表裏一体の短所である思慮不足が表現できました。さらに短所に対する自分なりの行動で自己認識力の確かさもアピールできました。

ただ全体を通して、短所の面が強く出過ぎています。文章量としても、例文は長所:短所:対策が4:3:3となっています。

そこで短所の比率を下げ長所:短所:対策を5:2:3とする事でネガティブな印象を抑えつつ、自己認識の確かな回答が出来上がります。最終的に文章比率を変えた内容は次のようになりました。

自分の長所は行動力であり、現在の営業職でも顧客アプローチという点で成果につながっております。
具体的には顧客の課題をヒアリングした時は当日中に簡単な提案書を送ります。その行動により契約予定の無かった状態から商談に発展し契約に至るケースがあります。

その反面、提案書をつくる為に残業をする事があり、さらには提案が無駄に終わることもあります。

そのような事を避けるため、提案書を作成する前に同僚に同じような提案事例が無かったかを確認したり、訪問後にアプローチを続けるべきかの判断を上司に求めるなど工夫をしております。