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面接

転職の面接で志望動機は「基本回答」と「追加質問」にて攻略せよ

転職の面接で志望動機について悩む人は多いです。そして多くの転職者が回答を用意して面接に望みますが上手くいきません。何故なのでしょうか?

その答えは2つです。1つは回答自体が志望動機として間違っている事、2つ目は面接官からの追加質問の用意ができていない事です。

試行錯誤の末に何とか志望動機を考えそのまま面接にのぞむのですが、伝えた志望動機に対して様々な角度から想定していない追加質問がされ、しどろもどろになってしまうのです。

つまり、採用される志望動機は何を言うかと同じ以上に、それに対する追加質問の対処が重要なのです。

今回は転職の面接における志望動機であなたが答えるべき「基本回答」をまずお伝えします。何を言うべきか悩んでいる方はこの「基本回答」をベースに志望動機を考えて下さい。

さらに「基本回答」に対する面接官からの「追加質問」パターンと、それに回答する際のポイントをお伝えします。

面接での志望動機は攻めろ!

具体的な内容に入る前に、まず考え方として重要な事をこの章でお伝えします。それは面接での志望動機は攻めていくという事です。

面接と聞くと転職者の中には、面接官の質問に対して論理的に答えなくては!と尋問を受ける気持ちで望む方がいます。たしかに中途採用の面接は特性上、そのような部分が大きいです。

ただ志望動機にはあなたの意欲や想いが反映されています、それ故100%論理的に語ることができない事も多いのです。ですから志望動機の論理を追求する余りあなたらしさが無いつまらない内容になる事だけは避けて下さい。

志望動機を伝える事で、面接官はその内容について質問をしてきます。逆に言えば基本回答で伝える要素が決まっているので、それに対する追加質問の方針も今までの経験から予測可能なのです。

私がお伝えする「基本回答」と「追加質問」は転職の面接における志望動機というテーマが持つ理論に沿って出た結論です。実際に転職エージェントとして数多くの転職者の面接経験を基にしているのです。

今回お伝えする「基本回答」と「追加質問」を理解し、多くの転職者が陥る守りの志望動機でなく、面接官の質問をコントロールする攻めの志望動機を是非意識して下さい。

志望動機の基本回答

それでは具体的な内容をお伝えします。まず志望動機ですが基本回答として次のフレームに沿って考えて下さい。括弧で括った部分は転職者個別の内容が入ります。3つの括弧の内容については後述します。

【あなたの経験】を活かし、【やりたいコト】をしたいと思い志望しました。

それを実現する上で御社の【仕事の環境】にも魅力を感じています。

基本回答のポイント

簡単ではありますが、まず基本回答のポイントを解説します。全てをお伝えしていると話が進まなくなるので詳細は次のページでご確認して下さい。

転職で採用される志望動機のつくり方は3要素のピラミッド

やりたいコト

まず2つ目の括弧内のやりたいコトです。これは、あなたが応募先の会社で実現したい仕事上のやりたいコトです。例えば、データを重視した提案営業をしたい、1000万PVのWEBシステムの運用に携わりたい、設計技術者として上流工程に携わりたい等です。

この内容が志望動機の核となる部分で最も重要な箇所です。いくら、他の2つが良くてもこの内容の完成度が低ければ志望動機としては落第点になるので注意して下さい。

あなたの経験

1つ目の括弧内はあなたの経験です。先程のやりたいコトで活かせる過去の経験であり能力やスキル等も含みます。この経験があなたのやりたいコトに対する説得力を生みます。

何の根拠もなくやりたいコトがあるのでは無く、やりたいと思った経緯、やれると思うだけの経験やスキル、それらがやりたいコトの理由として役立つのです。

仕事の環境

3つ目の括弧は仕事の環境です。これは、会社のブランドや給与を始めとする待遇などでなく、1つめのやりたいコトを行う上で利用できる仕事の環境だと考えて下さい。

例えば、提案する商品のカスタマイズ性が高く提案の幅がある、優秀なエンジニアが多く彼らと切磋琢磨できる、多くの製品を開発しており設計に活かせる事例や資源が多いといった事です。

具体的な参考事例

イメージし易いように具体的な志望動機の事例を記載しておきます。業界や職種が違っても先程お伝えした3つの要素のつながりを意識して見て下さい。

インターネット広告の営業からWEBビジネスに特化したコンサルタントへ転職した方の志望動機です。他業種や他職種の方にも分かり易くするために、極力専門用語の使用を避けています。

前職は法人に対する集客を目的としたインターネット広告の提案営業に従事しており、事例や統計を基に販売数や利益率を設定した提案活動を行ってきました。

今回、御社のコンサルタント職にてリサーチを軸とした経営視点でのWEBビジネス提案を行いたいと考え応募しました。加えて幅広い業種に提案を行う上でのリソースという意味でもリサーチサイトを運営しておられる御社に魅力を感じております。

志望動機の追加質問

さて基本回答をベースにつくった志望動機を伝えたからといって面接官は納得しません。その志望動機について追加で質問をしてきます。実際どんな質問をしてくるのかは企業や応募者の状況によります。

ただ中途採用の志望動機という点と伝える内容が先程の基本回答となると、およそ面接官がしてくる追加質問はパターンが決まっています。この章ではそれらのパターンにおける具体的な質問例と回答のポイントについて解説します。

やりたいコトへの深掘り質問

まず1つ目のパターンは志望動機の核であるやりたいコトについて深掘りする質問です。

深掘りの質問例

具体的には下記のような質問がされます。

  • 【やりたいコト】を具体的にお聞かせ下さい
  • 入社されたら実際にどのような仕事をされたいとお考えですか
  • 【あなたの経験】を弊社の仕事にどのように活かされるおつもりですか?

質問の意図

上記の質問は基本的にはあなたの志望動機に興味を持っていると考えて下さい。もっと具体的にやりたいコトの内容を聞きたいのです。ただ面接の特性上、それが真実かどうかも疑っているという事は理解しておいて下さい。

回答のポイント

このパターンの質問に回答するには、具体的な入社後の取組みを考えておく事です。ここができていないと、夢見がちな人で終わってしまいます。まず求人票や業界紙などから実際にどのように仕事を進めていくのかの理解が必要です。

その上で実際に職務遂行をイメージして下さい。自分の力が発揮できる場面だけでなく、仕事を行う上で足りないスキルやその解決策を用意しておくと非常に効果的です。

あなたのキャリアプランに関する質問

2つ目のパターンはあなたの働き方における将来のキャリアプランに関する質問です。

キャリアプランの質問例

具体的には下記のような質問がされます。

  • 将来のキャリアプランを教えて下さい
  • 3年後はどうなっていたいとお考えですか?

質問の意図

キャリアプランに関する質問は、あなたの望む働き方と会社の働き方にミスマッチが無いかをはかる為のものです。

例えば、あなたが将来的にスペシャリストとして現場で活躍したいと考えても、会社としてはマネージャーとして活躍を期待していればいずれ退職する可能性があります。会社としては、そうならない為にキャリアのマッチング度合いを知りたいのです。

加えて、仕事に対する意欲も見られています。企業は会社に入れば安泰と思っている人は欲しくありません。常にキャリアに対して明確なゴールを持つ人の方が仕事に対して意欲を持っていると判断するのです。

回答のポイント

キャリアに関する質問では役職やポジションを語るのでなく、組織での役割を明確にしましょう。加えて、高すぎる目標よりも入社後の職務から考えられる着実な成長を軸に考えるべきです。

先に述べたWEBコンサルタントなら、マネージャーとして部門を率いる等ではなく、まず前職の経験であるネット集客を強みにした提案を軸にBtoC事業に強いコンサルタントを目指すといった方が現実味と意欲が感じられます。

応募企業への理解を問う質問

3つ目のパターンは仕事内容を含めて応募企業についてしっかりと調べてきているかを問う質問です。

応募企業の理解を問う質問例

具体的には下記のような質問がされます。

  • 競合他社でも同じ事が言えませんか?
  • あなたのやりたいコトは弊社でなくとも実現できませんか?

質問の意図

この質問は企業研究や仕事研究を通じて意欲やミスマッチを判断する為のものです。

実際、採用担当者の中には「どこでも通用するような志望動機を言われると転職者に対して興味が無くなりますね。」と言う方も多いです。

現実的に転職者は在職中の方などは時間が無い事も多いですし、調べられる事にも限界があります。ただ、それ故に応募企業について調べた事はライバルである転職者に対して大きく差をつけるポイントになります。

回答のポイント

この質問の回答はやはり、事前の企業研究がものを言います。一般消費者向けの事業を行っているのなら、実際にその商品やサービスを体験する事が重要です。

加えて、応募企業だけを調べるのでなくライバル企業を調べる事で、その会社の強みや弱みなどが浮き彫りになります。

最も簡単で効果的なことは、応募企業の内情に詳しい転職エージェントに登録するという事です。実際に企業に人材を紹介したコトのあるエージェントは企業担当者だけでなく、入社した転職者などからも生の声を聞いています。

もし、大手のエージェントなどで詳しい情報が得られなければ、並行してその企業の職種や業種に特化したエージェントの活用なども考えるべきです。

志望動機の「基本回答」と「追加質問」まとめ

今回は面接における志望動機の基本回答と追加質問について解説してきました。

履歴書などの応募書類と違って面接はコミュニケーションなので、志望動機を考えるだけでは駄目です。今回の内容をもとに、追加質問まで含めた対策をしておきましょう。