20代中盤の転職で失敗しない為の3つのポイント

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新卒で入社した場合、20代も中盤になると、ある程度1人で仕事をこなすことが出来はじめ、後輩や先輩さらに上司等に対してもある程度の存在感をアピールできる年齢です。

しかし同時に将来のコトにも不安やあせりが出始めることです。
現在ビジネスシーンにおいては、この20代中盤という時期は非常に重要な分岐点とされています。

一昔前であれば、20代後半から30代前半はキャリアを考える最も重要な時期とされていました。
しかし、若い世代の人口減少、AI含めた急速なIT化、スピード重視の経営環境やキャリアアップや管理職の低年齢化が著しい現在では20代中盤こそがあなたのビジネスパーソンとしてのキャリアの転換期になっているのです。

この記事はその重要な時期に転職を検討している、20代中盤のビジネスパーソン向けに転職で失敗しない為の3つのポイントを解説します。

今回お伝えする転職の3つのポイントは20代中盤のビジネスパーソンが20代後半、30代を迎えるにあたって抑えておかなければキャリアそのものが失敗する重要なポイントなので、是非理解してあなたにとってベストな転職をして下さい。

ちなみに、このページの想定読者は24歳、25歳、26歳、27歳、つまり社会人3~5年目のビジネスパーソンです。
しかし院卒や浪人等で年齢に違いがあると思いますので、その場合は社会人3~5年目かどうかで判断して下さい。

キャリアは動機、スキル、環境が重要

これから20代後半、30代に向かっていくコトになるわけですが、具体的にキャリアを考える上では20代中盤は動機、スキル、環境についてバランス良く考えなければいけません。

具体的には20代中盤が転職をする上で抑えるべきポイントは次の3つです。以降はではこの3つのポイントについて1つずつ解説していきたいと思います。

  • 自分の動機を知る
  • 極めるコアスキルを決める
  • 環境を決める

自分の動機を知る

自分の動機とは、どんな職務についてどのような将来を目指すのかという自分の働く興味や志向です。これは、あなたの働く上での根幹をなすものであり、これを見誤って転職すると非常に不幸な結果になってしまいます。

動機を知りキャリアを充実させた事例

具体的に、自分の動機を上手く知って転職し、理想的なキャリアを描けた伊東さんの事例をご紹介します。

キャリア事例クリエイティブと営業職を上手く実現させた伊東さん

伊東さんは26歳の広告代理店の営業職。新卒ではクリエイティブな仕事に憧れていたが、文系出身なのでできるだけそれに近い仕事として選んだ就職先でした。

しかし、実際は広告枠を獲得するために営業に追われる日々。契約受注後は制作部に引き渡すため、クリエイティブな要素は一切ありませんでした。
ただ顧客に訪問し、ヒアリングから提案そして受注するというコミュニケーションが試される営業の仕事もそれなりにやりがいを持って取り組んでいました。

ただ入社4年目で特別営業として成績が優秀な訳でもなく、日々数字に追われる営業をこのまま続けられるかどうか自分の中で葛藤しはじめました。
そこで、伊東さんは転職エージェントに登録し今の悩みを相談しました。すると、エージェントは今までの営業職のコミュニケーションスキルを活かしながら、クリエイティブな要素があるインターネット通販システムの営業職を紹介しました。

この営業職はただ売り切るだけでなく、顧客によってシステムをカスタマイズする必要があります。その際に、顧客の扱う商品から販売企画にまで踏み込んで提案する必要があるのです。

実際に、伊東さんが顧客であるメーカーと関わって開発された商品ができたり、販売企画のシステムモジュールを提案する為に販売サイトのデザインに関わったりと、コミュニケーション力を活かしてクリエイティブにも関わる仕事が出来たのです。

現在では一昔と違い、個人の価値観が非常に重視され転職環境も整ったコトで、興味や志向が無い仕事ではパフォーマンスが出せず、結果として働く側も雇う企業側も不幸になってしまいます。

伊東さんは結果として転職しましたが、可能なら自社で異動や出向願いを出すなど方法はあります。
重要なコトは、自分の興味や志向がどこに向かっているのかを知ることです。

20代中盤の動機の考え方

さて、動機というのは働く上で非常に重要だと理解していただけたと思います。
通常これを強く意識しなければならないのは、新卒での就活時と入社後3年未満の第二新卒の時期です。早い段階で自分の興味や志向を知ってキャリアの方向性を正すためです。

ちなみに自分の本当の動機を知った場合に職種や業界、企業を変わらなければ実現できないという状況は非常に多いです。しかし、日本の転職シーンでは年齢が高まるにつれて、キャリアチェンジが難しくなります。

20代後半以降では、どんなに自分の興味や志向が現在と別の職種に向いていたとしても転職は難しいのです。
そのため、20代中盤というのはキャリアチャンジが行えるチャンスが残っている年齢であり、この動機を知るリミットであるのです。

とは言え、全く接点の無い転職を行うコトもおすすめしませんし、難しくなります。伊東さんのように、できるだけ今のスキルや経験を活かしながら転職するといった工夫が必要になるのです。

動機を知る方法

それでは、具体的に自分の動機を知るにはどうすれば良いのでしょうか。確実な方法としては、自分の職務経験を振返り、何に対してやりがいや喜び、不満などを感じたかを振返る自己分析が有効です。

ただ、思った以上に上手くいかなかったり、精神的に行き詰まったりするので適性診断テスト転職エージェントへのキャリア相談がおすすめです。

有料ですが有名なものとしては次のような適性診断テストがあります。

R-CAP(有料)

また、20代向けの転職エージェントであるマイナビジョブ20’sに登録すると自分のパーソナリティーが分かる適性診断を受けられ、それを元に転職エージェントがキャリアカウンセリング及びあなたに合う求人を紹介してくれます。
もちろんこちらも無料であり、今までの経験を活かしながらも動機に合った求人を提案してくれる為、おすすめです。

マイナビジョブ20’s 適性診断(無料)

極めるコアスキルを決める

動機が分かっても、実際に仕事をする上では職務能力がなければ活躍し、充実したキャリアを築くことはできません。
そこで、これからのキャリアにおいて自分がどのようなスキルを磨いていくべきかを決めなければなりません。

もちろん30代、40代と仕事の幅や責任が増えれば、その都度必要になるスキルが新しく出てくるかもしれませんし、スキルの優先度も変わります。
しかし、大切なことはビジネスパーソンとしての土台になるコアスキルを決めるコトです。

新しい仕事や困難にぶつかった時でも、そのコアスキルを頼りに乗り越えていくためです。

コアスキルを磨いてキャリアを充実させた事例

あなたにイメージしやすいように、コアスキルを磨いてキャリアを充実させた堂島さんの事例をご紹介します。

キャリア事例人間関係構築スキルでキャリアを築いた堂島さん

38歳の堂島さんは若手の時から人間関係の構築スキルを磨き続け、現在は新規事業企画室の課長をしています。

堂島さんは、太めの体系と目尻が下がった愛嬌のある表情で大学時代から、サークルのマスコット的存在でした。新卒では大手ホームセンターに販売員として入社しました。
持ち前の明るさと愛嬌で、人間関係は良好でした。しかし店舗内で数少ない正社員であったため、サービス残業の日々が続き不景気の影響もありボーナスもカットされ、一生働くには難しいと25歳で転職を決意しました。

転職エージェントに相談して、それまで自分のスキルやキャリアについて深く考えたことがなかった堂島さんですが、エージェントに次のように言われました。
「堂島さんの年齢なら、未経験でも転職できる求人は数多くあります。ただ将来のキャリアを考えていく上で、どのようなスキルや経験を身にけるかを考えなければ30代になって苦しくなりますよ。」

そこで、堂島さんは初めて自分のスキルや強みについて考えることになりました。エージェントは、明るさや愛嬌含めた良好な人間関係をつくる堂島さんの能力はビジネスにおいて非常に重要だと教えてくれました。
エージェントは合わせて、企業のコールセンターを代行する企業にて体制づくりからアルバイトの管理を担う求人を紹介してくれました。

アルバイトの女性を上手くまとめ上げ企業のニーズに沿ったコールセンターの部署を立上げて運営するこの仕事において、堂島さんの人間関係を構築する能力は上手く噛み合いました。
堂島さんの部署は顧客の評判もよく、会社からは営業もして欲しいと活躍するようになりました。

営業をするようになって、社内中心の人間関係を構築するコトから、社外と社内とを上手く調整する役割に変わっていきました。堂島さんは人間関係をどうつくっていくかを常に考えて仕事をしていきました。
その間に複数の部下もでき、マネジメントを行う必要になってきましたが、やはり人間関係を軸にしたマネジメントを意識して行っていきました。

入社して6年目に、会社で新規事業企画室を立ち上げることになり、社内外での人脈が多い堂島さんもメンバーに選ばれました。
飛び抜けてスキルや経験があるわけではありませんでしたが、持ち前の人間関係の能力を武器に、上手く人を巻き込み実績を生み出すコトに成功し、今では課長に出世することができました。

堂島さんは一般的に言う、バリバリ仕事ができるようなビジネスパーソンではありません。
しかし、自分の適性を踏まえて人間関係構築のスキルを磨くことで、様々な困難を切り抜け実績を出してきました。

もちろん失敗することもありましたが、自分の強みを見失うこと無く地道にコアスキルを磨いたことでキャリアが開けたのです。

20代中盤のコアスキルの考え方

20代中盤はビジネスパーソンとしては、まだ伸び盛りなので思い切って今まで取り組んでこなかったスキル構築に挑戦するのも1つの考えです。
ただ、具体的にするよりも大枠で捉えた方が、軌道修正が容易です。
次のような非常にざっくりとしたビジネススキルを軸に考えていくことで、広がりや軌道修正が行いやすいです。

  • コミュニケーション
  • 論理的思考能力
  • 行動力

例えば、コミュニケーションスキルと言ってもヒアリング、プレゼンテーション、関係構築、コーチング、交渉力、営業力、提案力、マネジメントといった具合により非常に奥深いスキルの複合体です。

行動力なども、それに付随して仮説構築、リーダーシップ、スピード、PDCAサイクルといった様々な要因があり、仮説構築を活かした行動力なのか、スピード重視の行動力かによってコアスキルの磨き方は違います。

特に、コアスキルは1つめのポイントである動機と密接に関係しているので、過去の経験や興味・志向から見つけるのも考え方のひとつです。

コアスキルを決める方法

コアスキルを決める方法は基本的には動機を知る方法と同じです。
動機と密接に関係しているので、やはり自身の経験を振返る自己分析が有効ですが、まだ経験が浅い20代中盤なので新しい視点を持つ意味も含めて適性診断テストも活用してみてください。
さらに、様々なビジネスパーソンのキャリアを見てきた転職エージェントに相談する事で、非常に有益な視点をもらえることがあります。

有料になりますが、適性診断テストとしては自身の強みを知る為のストレングス・ファインダーが有名です。
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無料のものとしては、転職サイトであるリクナビネクストに登録することで受けられるグッドポイント診断があります。
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環境を決める

最後のポイントは働く環境、つまりどの業界、どの職種、どの会社で働くかということです。
平たく言うと、具体的な求人についてです。

環境の考え方

これからの時代、おそらく生涯で何度か転職する必要性に迫られます。

その為30代での転職を見越して20代中盤の転職では、早くから経験と実績を詰める会社が良いです。
下手に育てる方針の会社に入った場合、30代になっても経験や実績に乏しい状況になり、あなた自身の市場価値が年齢に比べて非常に低くなります。

重要な点は、次の2点です。

  • どのような仕事を行うか?
  • どのように仕事を進める会社か?

どのような仕事を行うか?

まず、先に説明した動機とコアスキルに沿ってどの職種につくかです。
その場合に、職種に惑わされること無く具体的な職務内容をしっかりと理解するコトです。

書籍やネットでその職種のコトをしっかり調べ、転職エージェントにも聞くべきです。今の職種と同じでも、会社や業界によってその職務内容や職務範囲が驚くほど違う場合があるので要注意です。

どのように仕事を進める会社か?

職務内容が同じでも、会社の文化や方針によって仕事の進め方は全く違ってきます。
求人要項で職務内容がまったく同じでも、大手とベンチャーではスピード、責任、サポートなどに大きな違いがあります。

大手やベンチャーでどちらが良いというコトではなく、やはり自分の動機やコアスキルなどの適性に合うかを重視して下さい。

唯一、普遍的なアドバイスとして、これからの時代に保守的な企業では経験を積む機会が減るため、余程メリットがない場合を除いて避けるべきです。

環境を知るには転職エージェントが最も有効

最後に、求人の探し方ですが転職エージェントが最も有効です。
これは単に求人数の話ではなく、企業の裏側を実際に知っている転職エージェントが最もリアルで役立つ情報を持っているからです。

雑誌やネットで優良企業と言われているが、実際に転職エージェントに聞くと内部は非常にブラックだったという話はよく聞きます。

まとめ

長くなりましたが、まとめると20代中盤の転職においては次の3つについて良く考え意思決定をする必要があるというコトです。

  • 自分の動機を知る
  • 極めるコアスキルを決める
  • 環境を決める