20代後半の転職を成功させる5つのポイント

「転職のハナシ」はサイト運営のため複数の企業と広告提携をおこなっています。
当サイトの一部のリンクについては、そのリンクを経由しサービス利用があった場合に掲載企業から当サイトへPR報酬を受ける場合があります。ただし当サイトは報酬の有無にかかわらず公平な情報評価をおこなっており、報酬の有無が企業のサービス解説に影響を及ぼすことはありません。

20代後半になると、同年代のビジネスパーソンとの差が大きく開き始め、それは転職シーンにおいてもハッキリとあらわれます。

年齢的に若手でも、能力と実績をシビアにチェックされます。第二新卒や20代中盤までの転職と違って、ポテンシャルで評価されるコトが少なくなってくるからです。

今回は、そんな20代後半のあなたに、この厳しい転職を成功させる次の5つのポイントをお伝えします。

  • 2極化がはじまる20代後半
  • まったく異なる職種への転職は難しい
  • スキルや経験を軸とした転職を考える
  • 逆の環境へ飛び込む
  • 求人探しは3つの手段で行う

なお、この内容は年齢的には27歳、28歳、29歳の方向けに書いていますが誕生月、院卒、浪人などによって違うと思いますので、概ね新卒で社会人になってから5年目~7年目の社会人と考えて下さい。

27歳の方は20代中盤とも言えるので、次の記事も合わせて見ておくこともおすすめします。

20代中盤の転職で失敗しない為の3つのポイント

2極化がはじまる20代後半

まず1つ目のポイントは20代後半の転職でよくある次の2つの大きな落とし穴についてです。

  • 経験や実績から過大評価され入社
  • 魅力が伝わらず選考が進まない

それぞれ解説したいと思います。

経験や実績から過大評価され入社

20代後半という年齢は企業にとっては、最も採用ニーズが高い年齢です。ビジネスパーソンとして経験を積み能力が期待できると共に、まだ若いので成長の余地があり、柔軟性もあるので会社の文化にも馴染みやすいからです。

そのため、転職者によっては早々に内定を獲得する人も多いですが、これが非常に危険です。
他の企業について知る機会が少ない中で、内定を出した企業は何とか転職者を獲得しようと、高い報酬やメリットある待遇を提示します。

さらに経営幹部から「是非あなたの力を当社で発揮して欲しい!」と口説かれれば、その企業や職務内容を深く知るコト無く、他の企業と比較検討もせず入社してしまうのです。

入社して、思っていた仕事と違う!会社の文化がまったく合わない!と言っても後戻りはできません。
さらに悲惨なのは、能力以上の期待をされ、それに答えるために肉体的にも精神的にも自分を追い込み潰れてしまうパターンがあることです。

企業の評価が高くなりがちな20代後半だからこそ、職務内容や企業文化をよく知り、その他の企業とも比較検討することを忘れないで下さい。

魅力が伝わらず選考が進まない

もう1つの落とし穴は、先程と違って企業に評価されず、書類選考や面接が進まない場合です。
たしかに20代後半は企業にとって魅力的なのですが、それも経験や実績が合って初めて評価されます。

しかし保守的な会社で働いてきた人は、他の転職者に比べ経験や実績を積むことが出来ていない場合も多いです。これでは、職務経歴書でのアピールや面接でのアピールが弱くなるため、内定どころか選考に進めないのです。

ただ、転職エージェントである私の経験上、それは見栄えの良い経験や実績がなければ転職シーンでは評価されないという思い込みから、自信も無くアピールするコトも無いという悪循環に陥っているだけです。

5年以上職務についていれば、その間に問題や困難に直面し、解決してきたコトはあるはずです。仮に上手く思いつかなくとも、長い期間職務に従事してきたというコトは、その職務に対する知識やノウハウが蓄積されています。

重要なコトは、そういったあなたの体験を整理し、それを評価してくれる企業に応募するコトなのです。企業は職務内容、企業文化、経営課題、採用状況によって欲しい人材は全く違います。
同じ企業でも、リーダーシップがありバリバリ仕事を進める人が欲しい時もあれば、地道に周りと協力して仕事を進める人材が欲しいという時もあるのです。

そのような、あなたの経験や実績を整理し、どのような企業に、どうやってアピールするかは、転職者をサポートするプロである転職エージェントの力を借りれば解決します。
転職エージェントの活用については、このページの最後に解説していますので、最後まで読んでみて下さい。

まったく異なる職種への転職は難しい

2つ目のポイントは職種についてです。
あなたが転職をする場合、職種と業界の関係から次の4つのパターンが存在します。分かりやすいようにカッコ内に転職の種類として名前をつけてみました。

  • 同じ職種で同じ業界(継続チャンレンジ)
  • 同じ職種で違う業界(新天地チャンレンジ)
  • 違う職種で同じ業界(新職種チャレンジ)
  • 違う職種で違う業界(未経験チャレンジ)

この4つの中で20代後半の転職において現実的なのは、最初の2つである継続チャレンジと新天地チャレンジです。
基本的に転職において、職種をまたぐ転職は非常にハードルが高く、比較的求人が存在するのは20代中盤までです。

新職種チャレンジや未経験チャレンジがまったく無理かと言うと、そんなコトはありませんが、多くは年収や待遇が低下します。基本的には現在よりも規模やブランド、技術などにおいて格上の企業に進むことは難しいです。

さらに転職先では一から仕事を覚えるため、同世代よりも能力や経験において遅れをとります。余程、思い入れや覚悟がなければ辞めておくべきです。

同じ職種で同じ業界は競争が厳しい

先の2つの転職(継続チャレンジと新天地チャレンジ)でいうと、転職者のパターンで最も多いのは、同じ職種で同じ業界での継続チャンレンジです。

例えば、飲料メーカーの営業職から別の飲料メーカーの営業職、スマホゲームの開発エンジニアから別のスマホゲームの開発エンジニアといった具合です。

この場合、応募企業は転職者の経験や実績をシビアに判断します。同じ業界での同じ仕事なので、当然能力を判断するポイントを熟知しているからです。

転職者の目的も、経験を積める、スキルが高められる、若くてもチャンスが多いなどのキャリアアップか、年収がアップする、働きやすい、経営環境が安定しているといったメリットアップの転職の2つに別れます。

つまり、平均より能力や実績がある人でなければ、得られるものが少ない転職となるのです。

おすすめは同じ職種で違う業界!

そこで、20代後半でおすすめなのが同じ職種で違う業界である新天地チャレンジです。

例えば、不動産の営業職から製薬会社の営業職、出版社の人事からIT企業の人事といった具合です。

募集企業も職務経験を評価するので、大きな年収ダウンにはなりません。むしろ、市場が縮小している業界から成長している業界に移れば年収アップする可能性も大きいです。
生々しい言い方ですが、儲かっている業界に移ったほうが、仕事や報酬を得られるチャンスが多いというコトです。

さらに、業界が変わることで職務領域が広がり、新たなキャリアの可能性や能力向上が期待できます。業界が変われば、企業文化も変わるので自分の適性にあった転職も実現できます。

もちろん、それまでの業界の知識や人脈といったモノを失うので、業界や企業研究をしっかり行った上でしなければリスクも大きいので注意が必要です。

スキルや経験を軸とした転職を考える

さて、同じ職種での転職が必要だとお伝えしましたが、それについてもう少し深掘りしたいと思います。
3つ目のポイントはスキルや経験を軸に転職するというコトです。

20代後半となると、スキルや経験が蓄積されてきます。現場の最前線で働くことになりマネジメントの機会が増えてくる30代に向けて、そのスキルや経験を上手く伸ばす必要があります。
そういった伸ばすべきスキルや経験に着目することで、新たな領域や職種を目指すコトが可能になります。

先程は違う職種の場合は転職が厳しいとお伝えしましたが、違う職種でも現在のスキルや経験に着目して転職することは可能です。

20代後半の方でも職種をまたいだ転職の事例は数多くあります。

例えば、営業職からコンサルタント、WEBディレクター、ITプロジェクトマネージャー、人事採用担当、キャリアカウンセラーなどです。提案、交渉、調整、ヒアリングなどのコミュニケーション能力においてつながりがある職種ばかりです。

エンジニアの場合は、コンサルタント、セールスエンジニア、データサイエンティスト、企画開発になった事例も多いです。こちらは論理的思考能力、技術ノウハウ、技術知識、数学知識などを活かして転職できました。

単に職種だけを見るのでなく、募集している職務内容と自分の職務経験の接点を見つけることで、30代へ向けた能力開発と合わせた転職が可能となるのです。

逆の環境へ飛び込む

4つ目のポイントは応募する企業環境についてです。

職種や業界も重要ですが、実際に転職する企業によって仕事の進め方は大きく違います。
そして、それは企業規模によって自然と変わってきます。具体的に企業規模によって仕事の進め方が変わるということについて解説します。

大手企業のキャリア

基本的に大手企業は、既存の大きなビジネスに対して多数の従業員が会社のリソースを効率的に使えるように仕事を細分化し、それに対して人を配置しています。
さらに、外部や下請け企業と連携することでより効率化やリスク回避を図っています。

そうなると、そこで働いている人たちは非常に狭い分野でスキルを磨きや経験を積むことになります。さらに最大限の結果を生み出せるよう、会社特有のリソースを上手く使うコトに注力します。

その為に大手企業で働いている方は30代になると、平均以上の能力や経験がなければ転職が難しくなります。
大手企業の決まった形に慣れており、スキルや経験も転用が難しいので、いわゆるキャリアの袋小路に入ってしまうのです。

もちろん、大きなビジネスの中で能力を開花させ、非常に優秀なビジネスパーソンも多くいますが、全体の比率で考えると一握りの方です。

ベンチャー企業のキャリア

逆にベンチャー企業は、リソースが無い中で結果を出す必要に迫られるために、個人の仕事の幅が広がりすぎて、本来自信の領域ではない不要な職務も行う必要があります。

俯瞰的な視点や実行力が身につきますが、我流のためひとつひとつの仕事のクオリティが下がってしまいます。
もちろん、そういった環境の中でビジネスパーソンとして秀でる方も多いですが、大手企業と同じでやはり一握りの優秀な方だけです。

大手企業ではキャリアの袋小路になると言いましたが、ベンチャーではキャリアの器用貧乏になるのです。

中堅企業や伸び盛りの中小企業がおすすめ

では、どのような企業が良いのでしょうか?
その前にキャリアの考え方として、20代後半から30代は職務に取組む中で、能力や経験を積んでおくべきです。
報酬や待遇はそれらを獲得できるようになった30代中盤以降に考えるべきです。

つまり、20代後半でビジネスパーソンとして力をつけられる企業に転職し、30代中盤以降に報酬や待遇を含めて優良企業や大手企業に転職し、ある程度会社のリソースを活かしながら活躍するというルートです。

実際に35歳を超えてくると、多くの方が仕事最優先ではなくなります、体力や気力はやはり20代より衰えてきますし、何より仕事、家族や生き方などといった物事に対する考え方に大きな変化が出てくるからです。

そこで転職エージェントの私がおすすめするのは、中堅企業または伸び盛りの中小企業です。

まず、中堅企業は技術やノウハウで特化した企業が多く、社内にも活用できるリソースが多数あります。その上、個人の裁量や能力を活かせるシーンも数多くあり、スキルを高め経験を積むには絶好の場所です。

特に近年では、既存事業の頭打ちから新規事業を立ち上げる中堅企業が多く、大手では出世ルートに乗っていなければ難しい新規事業の仕事も、大手よりも競争率が低い中堅企業なら参加できる可能性が高いです。

もちろん、待遇や報酬に関しても大手ほどでは無いにしろ保証されていますし、次回の転職時に大手企業へ進むという道も残されます。

もう1つは伸び盛りの中小企業です。サービス、ブランド、技術、ノウハウなど何かを強みに拡大していこうとする企業が多く、リソースは少ないですが中堅企業よりも個人のちからに頼る部分が大きいので、チャンスが大きいです。

どんな仕事をするかという点も重要ですが、仕事は進め方によって大きく変わります。企業規模という視点で仕事を見ることで、ビジネスパーソンとして飛躍できる大きなチャンスが見つかります。

求人探しは3つの手段で行う

最後は実際の求人探しについてです。
20代後半の転職に関しては、次の3つの手段を併用するコトがおすすめです。

  • 求人サイト
  • 縁故や人のつながり
  • 転職エージェント

求人サイト

多くの転職者は求人サイトを利用すると思いますが、注意点があります。

それは何も考えず、職種や業界で検索して求人を探すことです。何となく求人サイトを見て、良さそうな求人があれば確認するというやり方であり、非常に多くの方がこのような使い方をしています。

これは時間のムダだけでなく、結局良いと思える求人に出会えないパターンが多いです。

まずは自己分析なり転職エージェントなりで、自分の進むべき方向性や条件を決めてから利用すべきです。
それまでは先に、自分の職務経験などを登録してスカウトを待つという使い方がベターです。

その場合は、次の大手3社に登録しておけば問題ありません。

転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】

転職なら、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)

あなたの転職を支援する転職サイト「マイナビ転職」

再度、自己分析やエージェントのキャリアカウンセリング後に求人を検索しましょう。

縁故や人のつながり

厳しい就活時代を送ってきたビジネスパーソンの方々は意外に思われるかもしれませんが、縁故や人のつながりで転職し活躍している人は意外に多いです。コネ入社も含めてです。

特に営業マンが訪問先の社長に口説かれた、提案の為に顧客の企画会議にまで出席していた営業が部門長に声を掛けられ入社などがあります。

現時点で縁故やつながりがなくとも、次の3つの方法でつくる方法が可能です。

  • 顧客
  • 勉強会
  • SNS

顧客

やはり顧客との関係は非常に重要です。同じ仕事をしている者同士なので、職務内容だけでなく能力も分かってくれています。
顧客の為に、誠心誠意つくして結果を出しておけば、世間話の中で将来のコトを考えていると言ったところ、「ウチにきませんか?」と言われた等という事例はいくつもあります。

勉強会

近年では個人が業種問わず呼びかけ勉強会を開いている方もいます。Facebookで募って、朝出社前にコーヒーショップで勉強会を開いている人も多いです。

そのような勉強会に参加して職種、業種、年齢を超えたつながりを持つことが重要です。
直接に転職につながらなくとも、キャリアを考えるヒントをもらえる、自分のビジネスのお客様になる、おすすめの転職エージェントを紹介してくれるなどの可能性もあります。

SNS

勉強会もそうですが、Facebookなど人と繋がることのできるSNSで友達申請をするコトで人とのつながりを増やせます。

海外発のLinkedIn(リンクトイン)などは、正に自分の経験職務を売り込むためのツールと言えます。登録することで、新たなつながりができるばかりか、転職につながる可能性もあります。

LinkedIn: 世界最大のプロフェッショナルネットワーク

転職エージェント

最後は転職エージェントです。
個人のキャリアに関するカウンセリングを行った上で、あなたに合う求人を紹介して貰えます。さらに応募書類や面接対策など、応募企業の選考についての傾向と対策もアドバイスしてもらえるので、内定を獲得するノウハウが十分手に入ります。

転職エージェントについては、転職を成功させる鍵となるので、また別のページにて公開します。