20代の転職に必要な期間は平均何ヶ月?短い理由と注意点

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20代は転職する人が最も多い年代ですが、多くの人が転職を初めて経験する為、転職にどの位の期間が必要なのかがイメージできず不安に思うものです。

このページでは20代の転職にどの位の期間が必要なのかについて説明します。

まず、公表されている転職データから20代の転職期間見てみます。その際に、転職エージェントの経験からくる当サイトの20代の転職期間も説明します。さらに20代の転職期間を短くする理由についても解説していきたいと思います。

20代の転職期間のデータ

まず公表されている20代の転職期間のデータを見てみましょう。平均値では期間が極端に短い方、長い方がいると現実とはかけ離れたデータになる為、今回はある程度の期間を区切った転職期間のデータで考えてみます。

90%以上が3ヶ月以内に転職が決まる

次の求職者の転職活動期間に関するグラフを見て下さい。これは大手人材会社エン・ジャパンが公開している求職者の転職活動期間に関するデータを基に当サイトで作成したグラフです。

20代、30代、40代と年齢別に年代ごとの求職者の転職が決まるまでの期間の割合を算出しています。

年代ごとの求職者の転職が決まるまでの期間。20代以下(1ヶ月半以内42.9%、3ヶ月以内47.6%、6ヶ月以内7.6%、7ヶ月以上1.9%)、30代(1ヶ月半以内19.2%、3ヶ月以内62.5%、6ヶ月以内18.3%)、40代(1ヶ月半以内9.2%、3ヶ月以内49.6%、6ヶ月以内35.3 %、7ヶ月以上5.9%)

出典:エン・ジャパン|転職活動期間について発表

1番目の棒グラフである20代以下はその他の年代に比べて転職期間が短いのが見てとれます。

42.9%が1ヶ月半の内に転職先が決まっており、3ヶ月以内の47.6%と合せると、20代の90.5%が3ヶ月以内で転職先が決まっている事になります。

現場での感覚では1~2ヶ月以内

転職者を支援する転職エージェントの経験から実際の転職シーンでは20代であれば1~2ヶ月以内には転職先が決まっています。

傾向として、転職期間が3ヶ月以上かかる人は、良いところがあれば転職したいと考えている人、給与や福利厚生といった転職先に求める条件が多い人、求人数が少ない職種に応募する人等です。

データとしても現場での感覚としても、20代の転職期間は他の年代と比較して短く、期間だけを見ると転職する上で非常に有利だと感じられます。

20代の転職期間が短い理由

次に20代の転職期間が短い理由を次の3つの点から解説します。この3点は実際に転職を考える上での判断基準にもなるものなのでしっかりと理解して下さい。

  • 賃金が安い
  • 影響の大きさ
  • 失うものの大きさ

賃金が安い

25歳と35歳では支払う給与に大きな差が出ます。大手求人サイトDODAが発表したデータでは25歳の年収は337万円、35歳では469万円でありその差は小さいとは言えないです。

参考DODA(デューダ)|2015年版ビジネスパーソンの平均年収

企業は経営計画に沿って人員募集を行いますが、人件費は経営における費用としては重要な指標であり、労働力を増やす上で支払う賃金が安いという事は非常に重要な事です。

その為、一般的に賃金が安い20代は企業にとって採用を出しやすい年代なのです。

影響の大きさ

社内外に対する影響の大きさは企業にとって重要です。

一般的に年齢が上がると管理職の比率が増えるだけでなく、仕事の役割における重要度が増します。

その為、職務遂行のスキル、部下のマネジメント、社内調整のノウハウ、顧客の信頼度等、どれをとっても20代の若手と30代以上では社内外における影響の差が大きいです。

さらに若い年代の方が、会社の文化や仕事の進め方などの環境に柔軟に適応しやすいという事も、マネジメントの観点からは有利なポイントです。

一方、転職者にとっても仕事で重要なポジションについていなければ、それだけ転職に前向きになります。実際に顧客や同僚に気を使って転職活動に踏み切れない方は多いです。

面接等の日程調整においてもすぐに対応しやすくなり、結果として転職における期間が短くなっていくのです。

失うものの大きさ

長く働いていると現在の会社や仕事において有利な面が大きいです。例えば仕事のやりやすさ、実績における信頼などです。当然、転職するよりも現在の会社にいる方が将来についても見通しが立てやすくなります。

それだけのメリットを捨てて、知らない環境で心機一転働くことはやはり相当のリスクです。その為、長く働いている30代上の方が求人内容の吟味や応募に時間がかかります。

さらに結婚している率も上がるため、奥さんや子供などの事を考えると簡単に転職に踏み出すことが出来ません。

20代の転職は慎重に

さて転職データや3つの理由から20代の転職期間が短い理由を解説してきました。

実際に20代の転職期間が短いことは明らかですが、そのために安易に転職する方が多いのも事実です。

あなたにとって転職することは目的でなく手段のはずです。長い期間が掛かってもあなたの望む働き方が得られるように、お伝えした3つの理由を基にもう一度転職について深く考えてみて下さい。