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転職の基本

志望動機を履歴書と職務経歴書の両方に書く時の具体的な手順

履歴書の多くは志望動機の欄を設けていますが、職務経歴書でも志望動機の項目を設けると内容が重複してしまいます。

そこで志望動機として同じ内容を書くのか悩んだ末、転職者によっては履歴書に「職務経歴書に記載をしましたのでそちらをご覧ください」と促す一文を記入する方がいるのです。

ただ中には、これは失礼にあたるのではないか?と釈然としないまま、職務経歴書に志望動機を書かない、又は履歴書の志望動機を書かないで職務経歴書に志望動機を書く等と対応は様々です。

一般的な履歴書では特技、アピールポイントなどを含めて自由に記入できる体裁のタイプが多いので履歴書に志望動機を書かないという判断も可能なのです。

今回は、履歴書と職務経歴書での志望動機はどちらに書くべきなのか?さらに具体的な書き方の手順ついて解説をしたいと思います。

2つの書類に志望動機を書くべきか

先に結論を申し上げると、志望動機は履歴書に書き、職務経歴書には志望動機を書かないというのが基本です。

何故なら中途採用は基本的に募集職種の職務経験がある即戦力となる人材を求めているからです。つまり、履歴書と職務経歴書での書類選考において、企業はどんな職務経験があるかどうかが知りたいのです。

志望動機はその特性上、キャリアのマッチングや意欲を測る質問としての役割が大きいです。ですので、あなたが経験のある仕事に応募する場合は職務経歴書を中心とした経歴や能力をアピールするのが重要です。

ただ、職務経歴書に志望動機を書くべき人もいます。以降でどんな人が書くべきかを説明すると共に、具体的に履歴書と職務経歴書の両方にどのように志望動機を書くべきか解説します。

職務経歴書に志望動機が必要な人

先程、基本は職務経歴書に志望動機を書かないとお伝えしましたが、それはあくまで基本であり次のような転職者は応募における課題があるため、記入したほうが良いです。

  • 第二新卒を始めとした若手
  • 初めて正社員を目指すフリーターや既卒者
  • 過去の転職回数が多い人
  • キャリアチェンジなど未経験の仕事に応募する人
  • 最後の就業から現在までブランクがある人

こちらに関しては次のページで詳しく解説していますので一度ご確認下さい。

あなたは大丈夫?職務経歴書に志望動機が必要な5つのタイプ

補足しておくと、経歴や実績に不安がある、知名度や人気のある企業、給与や待遇などの条件が良い募集等はライバルの転職者との競争に不安が残るため職務経歴書に志望動機を書くというのも1つの戦略です。

履歴書と職務経歴書の志望動機の書き方

ここからは履歴書、職務経歴書の両方に志望動機を書くベストな方法をお伝えします。具体的な手順を解説しますのでしっかりと理解して下さい。

まずは職務経歴書の志望動機を書く

最初に行うことは、職務経歴書の志望動機を書くという事です。間違っても履歴書の志望動機から書いてはいけません。それは次の2つの理由からです。

文字数に1.5倍の違いがある

履歴書と職務経歴書ではスペースの制約から文章量に違いがあります。書き方にもよりますが、履歴書は150~200文字程度、職務経歴書は250~300文字程度であり役1.5倍も違います。

短い文章から、長い文章をつくる場合には何かしら内容を付け加える必要があり多くの場合は蛇足であり、冗長な文になりがちです。逆に、長い文章から短くするには論点を明確にするので論点が明確になります。

じっくりとさらっと

職務経歴書は書類選考の中心であり、履歴書は殆ど見ないという担当者も多いです。両方合わせて5分も見ないですが、履歴書はさらっとしか見られず、職務経歴書はじっくり見られるのです。

採用担当者は応募職種の現場の責任者が多いため、仕事の経歴が詳しく分かる職務経歴書をより重視します。その為、履歴書の志望動機は殆ど見られないという事も多いのです。

次は履歴書用のショートバージョン

職務経歴書の志望動機が書けたら、次は履歴書に書くショートバージョンの志望動機です。基本的には職務経歴書に書いた内容を削る作業と考えて下さい。次の2点を意識して下さい。

  • 志望動機の3要素を残す
  • 数字や固有名詞等のキーワードを残す

志望動機の3要素

志望動機の3要素とは「やりたいコト」、「活かせる経験やスキル」、「働く環境としての魅力」の3点です。この3要素は極力残して下さい。ただ、優先順位としては「働く環境としての魅力」に関しては削ることも考えます。

ちなみに、志望動機の3要素については次のページにて解説しています。

転職で採用される志望動機のつくり方は3要素のピラミッド

キーワードを残す

履歴書は非常に短い時間で飛ばし読みをされます。その為、文章で惹きつけるというよりはキーワードで目を止めて貰うことが重要です。一般的な言葉よりも固有名詞や数字といったキーワードを意識して使用します。

例文に沿った具体的な手順

それでは、具体的な志望動機を例に説明します。求人広告の営業職からインターネット広告の営業職であるアカウント・エグゼクティブへ応募する方の事例です。同じ営業職ですが業界未経験者の為、志望動機でアピールを行います。

職務経歴書用の志望動機

現職は1000名規模の法人を中心にテレアポとDMを中心とした新規顧客開拓の営業職に従事しています。他社の成功事例を基に応募者数や採用数等の数値目標を設定し、年間の採用計画に従い長期的なフォロー、追加提案を行う事で前期は3ヶ月の目標である3,000万円を達成しました。

この経験を活かし、貴社のアカウント・エグゼクティブとして企業側のKPIに基づいた長期継続的な営業活動を行いたいと思い応募しました。採用された際には新規顧客開拓で顧客数を増やした上で個別の取引額を増やす事を考えており、貴社の30以上に及ぶ商品ラインナップはそれを実現する上で非常に魅力的だと感じております。

例文の志望動機のポイント

前述の志望動機は、応募先にて「企業側のKPIに基づいた長期継続的な営業活動を行いたい」と言うコトを入社後の具体的な取組みと合わせて語ることでアピールしています。

その上で、応募企業で活かせるであろう「1000名規模の法人」、「テレアポとDMの新規開拓」、「数値目標や採用計画に沿った長期的なフォローと追加提案」等をキーワードとしてアピールしています。

さらにやりたいコトを実現する手段としての応募先企業を捉えており、具体的な30以上の商品数まで調べておくことで主体性を印象づけると共に、応募企業を魅力と感じている部分を上手く表現しています。

次にこの内容を基に履歴書に書くショートバージョンの志望動機を記載します。

履歴書用の志望動機

現在1000名規模の法人に対するテレアポとDMを中心とした新規顧客開拓の営業職に従事しております。この経験を活かし、企業側のKPIに基づいた長期継続的な営業活動を行いたいと思い応募しました。

採用された際には新規顧客開拓で顧客数を増やした上で個別の取引額を増やす事を考えており、貴社の30以上に及ぶ商品ラインナップはそれを実現する上で非常に魅力的だと感じております。

ショートバージョンへの変換ポイント

履歴書用の志望動機では主に活かせる経験とスキルの部分での「数値目標や採用計画に沿った提案」という部分と、応募職種名などを削りました。

職務経歴書用では活かせる経験やスキルを1つのブロック、やりたいコトと働く環境の魅力を1つのブロックとしていました。

それに対して、履歴書用は経験やスキルとやりたいコトをセットにし、入社後の取組みと環境の魅力をセットにする事で文章量の構成を見直しました。

これで、職務経歴書用に285文字あった内容を、履歴書用に182文字に削減できました。ただ、数字や固有名詞などのキーワードは残しています。

履歴書と職務経歴書に書く志望動機のまとめ

最後に簡単ではありますが、まとめてみます。

  • 経験者なら職務経歴書に志望動機を書かない
  • 5つのタイプや不安要素があるなら職務経歴書にも書く
  • 職務経歴書用のロングバージョンから書く
  • 3要素とキーワードに注意して履歴書用を書く