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転職の基本第二新卒

第二新卒の3大メリットとそれを最大限に活かす方法

わたしは長い間、転職を支援する立場として企業と転職者についてサポートをしてきましたが、その経験から第二新卒の転職は他の世代に比べて非常に大きなメリットを持っています。

たしかに、経験を重視される中途採用において第二新卒はそのキャリア面で不安が大きいです。しかし、キャリアが浅いゆえに転職においては次の3つのメリットがあります。

  • 応募できる求人が多い
  • 内定を取りやすい
  • キャリアアップしやすい

今回はこれら3大メリットについて解説し、最後にこの3大メリットを最大限利用するための方法もお伝えします。
3つのメリットは、企業の採用活動における普遍的な考えを元にしており、第二新卒転職の基本ルールとも言えます。ぜひ、最後まで読んでその基本を理解してください。

応募できる求人が多い

1つめのメリットはあなたに応募資格がある求人が多いことです。

なぜ、他の世代と違い第二新卒に限ってこのような求人が多いのでしょうか?それについて応募条件と企業募集という2つの側面から説明します。

応募条件がゆるい

第二新卒は学校卒業後に3年以内の社会人経験を積んだ人材ですが、企業からすれば社会人経験3年以内ではまだまだ人材として成長する余地が大きいと考えています。

そのため募集する時の資格として明確な経験年数や技術を定めて下手に応募者を少なくするよりも、実際に第二新卒者個人の可能性や人間性をみた上で採用する方が有効だと理解しているのです。

逆に経験年数や年齢が高くなればなるほどに、企業としてはより自社にフィットした人材が必要になるため応募条件はより具体的でピンポイントになってきます。

つまり経験年数や年齢が高くなればそれだけ応募できる求人が少なくなり、反対に第二新卒は応募できる求人がより増えてくるのです。

転職は結婚と同じで縁(えん)やタイミングが重要だと言われますが、応募する数が少なければそれだけ転職する成功率は下がります。

さらに職務経歴書や面接などは人生において取組む機会が少ないために多くの人が素人同然です。仕事やスポーツと同じで、数をこなすことでノウハウや技術が高まり、結果がついてきます。
その意味でも、応募条件がゆるく応募チャンスが多いことは大きなメリットとなるのです。

景気に関係なく採用しやすい

実は企業にとっての第二新卒は応募条件がゆるいだけでなく、採用しやすい人材なのです。これは、企業における人員構成を考えれば納得しやすいです。

日本企業では組織構成において年齢や経験が高い人材の比率は少なく、年齢や経験が浅い人材の比率は多いです。

これは日本の法律で一度採用した人材は企業側では解雇できないこと、社会生活において年長者を敬う文化が根付いていること、それらを踏まえて高度成長期には年功序列と終身雇用が基本スタンスとされてきたことに由来します。

さらに賃金が安く、教育によって職務スキルや職務価値観を自社にフィットしやすい若手は、採用において経験者よりも企業への影響が少なく、軌道修正がしやすい人材のために採用に積極的になりやすいのです。

そしてバブルが弾け、リーマンショックを経験した日本企業においては、実質的に若く未熟な人材を大量に採用し、その中で一部の者だけが管理職として企業に残ることができるという厳しい状況が生まれました。

このような状況がいつまで続くかは法律や社会情勢によりますが、少なくとも現在では中途転職者において第二新卒は企業採用において、非常に採用しやすく理にかなっている人材なのです。

実際には、企業に上手く使われているような印象を抱くかもしれませんが、そこは企業だけでなく第二新卒であるあなたにとっても、採用されやすいという利点があるのです。
いびつではありますが、この企業の採用ルールに乗って、転職可能性を高められることは非常に大きなメリットです。

内定を取りやすい

2つめのメリットは、第二新卒は経験豊富な中途転職者と比べて内定が取りやすいことです。ここでは、人件費と選考という側面にフォーカスして解説します。

経験者に比べ人件費が安い

第二新卒が経験ある中途転職者よりも、年収が低いことは普通に考えれば分かることです。その為に、企業からすれば採用に積極的と言えるのは当たり前の事です。

しかし、企業側からすると単純な金額の比較だけで第二新卒が採用しやすいとは言えないのです。

まず賃金において、日本企業では入社後に給与が大幅にダウンすることが少ないです。これには法律はもとより、従業員の反発、年功序列時代の名残といった企業毎の様々な要因が存在します。
その分、大幅にアップする状況も少ないのでボーナスやインセンティブなど会社側で調整しやすい名目を使って上手く対処をしています。
加えておくと、多くの外資系企業や一部のベンチャー企業に関してはこの振れ幅が大きいのが1つの特徴です。

つまり、ベースとなる給与が決まった場合は、そこから下げることは容易ではありません。
その点、経験者である中途転職者においては、前職の賃金を考慮しなければ採用ができません。一度雇ってしまうと、その転職者が成果を出せなくとも何年にも渡って入社時のベース賃金を支払う必要があるのです。
このあたりは、欧米企業とちがって日本企業が労働者にとって保証がある点です。

第二新卒はそれとは反対に、元々のベース賃金が安いため数年単位で見ても人件費という意味では低くおさえられます。

さらに企業人事の裏話ではありますが、経験や年齢が高い人材=給与が高い人材で成果を出せない人に限って辞めないのです。
そのような方は年齢や経験的に今の賃金を維持したまま転職するコトが難しく、生活もあるため今の地位や報酬を手放せないのです。

逆に若手は、評価されないと分かれば意外に早く辞めていくため、長い目で見た時に第二新卒の方が、賃金が低く評価されない場合に入れ替わりがありえるので数年単位のトータル人件費で費用対効果が高いらしいです。

この考え方は人件費と成果のみを見た考え方ですが、利益を追求する営利組織としては必然とも言える考えであり、企業としては声高には言えませんが多くの企業において1つの心理であるとも言えます。

このような考え方を知れば、企業にとって経験者よりも第二新卒に内定を出しやすいコトが分かると思います。

選考における判断基準が主観的

企業が第二新卒者に内定を出しやすいもう1つの理由として、書類選考や面接などの選考において、その判断基準が主観的だということです。

先にお伝えした通り、企業としては卒業後社会人3年以内の経験をあまり評価しません。どちらかというと、個人が持つ基本的な能力や価値観を重視しています。
これは中途転職者の採用よりも、新卒採用に近い傾向です。

そのため第二新卒者の面接などでは明確な判断基準でなくマネージャーとウマが合う、経営幹部が気に入ったといった理由で採用に至るケースが驚くほど多いです。

これが経験者でましてや管理職の採用なら、面接した人の評価を含め複数人で会議などを行うコトも珍しくありません。経験やスキルが明確なので、判断基準が明確で時間が掛かっても結論が出やすいのです。

しかし第二新卒者は明確な基準が無く主観で判断されるので、結局は面接した個人の意見によるコトが大きいのです。
はっきり言ってしまえば、過去の経験よりも応募書類や面接対策に力を入れれば、内定が取りやすいのです。

これは、経験やスキルが評価対象になる中途の転職においては非常に大きなメリットです。なぜなら、過去の経験やスキルは一日では変わりませんが、書類や面接は対策をすれば一日でも劇的に変わる可能性があるからです。

この対策については、このページの最後に解説したいと思います。

キャリアアップしやすい

3つめのメリットはキャリアアップがしやすいことです。
キャリアアップといっても、その定義は個人が転職で求めるものによって様々です。ここで言うキャリアアップとは条件や待遇といった職務に対する対価と、仕事を変えるキャリアチェンジという2つだと考えてください。

条件や待遇の良い企業へ転職するチャンス

中小企業で働いている第二新卒者にとって、給与や待遇が良い中堅・大手企業は非常に魅力的に映るはずです。
仕事内容でも、中堅・大手企業は発注側や元請け側に回ることが多いため、中小企業においては仕事量が多いにも関わらず儲けが少ないという状況になり、結果として給与や待遇が上がりません。

逆に報酬や待遇が良い企業に勤めていても激務であったり上下関係に厳しく理不尽な職場であったりする場合は、残業が少なく個人を尊重する企業はいわゆるホワイト企業として映るはずです。

しかしそのような中堅・大手企業、ホワイト企業へ転職するには、それなりの優秀な人材でなければ難しいです。というのも、このような企業には応募者も殺到し、多くのライバルを押しのけて採用を手に入れる必要があるからです。

ただ、先ほど「選考における判断基準が主観的」でも説明した通り、第二新卒者に限ってはチャンスがあります。むしろ第二新卒を過ぎて経験を積んで転職する場合は、実績やスキルがなければ書類選考にも通過しません。

新卒時に中堅・大手・ホワイト企業にいけなかったが、いつか経験をつんで転職してやろうと思っているなら、第二新卒時の方がチャンスは大きいです。

今の会社で成果やスキルを高めることは非常に不確定要素が高いです。将来の曖昧なチャンスを考えるなら、第二新卒を活かして書類・面接対策に力を入れた方が圧倒的にメリットは大きいです。

仕事内容を変えるキャリアチェンジがしやすい

キャリアチェンジとは主に営業からエンジニア、経理から人事といったように職務内容を変えるコトです。中途転職において、このキャリアチェンジは非常に難しいです。

保険会社の営業から製薬会社の営業といった業界をまたぐ転職は比較的上手くいきやすいですが、職務内容を変えるのはかなり危険です。もちろんエンジニアからコンサルタント、営業からWEBディレクターなど前例も多く職務スキルに接点が多い転職もあります。

しかし今までの経験を捨てて、新しい仕事を行うので能力としては全くの新人になり、それならばより年齢が若い人から取った方が良いと企業側も考えます。

そんなハードルが高いキャリアチェンジの転職は第二新卒時に行うのが得策です。というか、第二新卒でなければ難しいというのが正直なところです。

企業からすれば若くて、給与が低い、教育して伸びる可能性があると思えるコトも大きいですが、それ以上に経験を積んで20代後半以降になってはゼロから新しい仕事に挑戦するには二の足を踏む人が多いからです。

20代後半にもなれば結婚している可能性もありますし、そうでなくとも将来を考えた恋人がいる可能性もあります。
さらに賃金が大幅に下がり、仕事も自分より年齢の若い人に教えられながら、雑用をこなす必要もあるでしょう。新卒時ならともかく、今までそれなりに仕事を行ってきた方にとっては、挑戦するには勇気がいる環境です。

キャリアチェンジに関しては第二新卒でのメリットではありますが、むしろそれ以降になると転職が難しいという理由だと認識しておいてください。

選考は「基本」と「慣れ」で決まる

求人、内定、キャリアアップといった第二新卒における3大メリットを解説してきました。
これから訪れる長い職業人生において、転職タイミングとして第二新卒は非常に大きなメリットがあると分かったはずです。

最後に、これら3大メリットを最大限に活用するための方法である「基本」と「慣れ」についてお伝えします。

第二新卒における転職の基本とは?

第二新卒においての転職の基本は、何につけてもより多くの求人を知るという事です。

そもそも社会人経験が少なく、多くの方が現在の会社しか知らない第二新卒にとってはどんな仕事、業界、会社があるかを知るコトが重要です。

第二新卒の転職者にありがちなことが現在の職務・業界や新卒時に希望していた業界や企業の求人を探すだけになるという事です。

さらに食わず嫌いな人もいます、例えば自分はコツコツ型なので外資系企業は合わない、ベンチャー志向なので大手は考えもしないといったことです。

そういった方は今一度考えてみてください。たった数年働いてみただけで自分自身に合った仕事が分かるはずはありません。応募しろとは言いませんが、第二新卒であるメリットは転職人生において非常に大きいです。

自分が思っている以上に企業としては第二新卒を評価している部分も大きいため、このチャンスを最大限に活かすためには、少し時間が掛かってもより多くの求人を見ることを何より基本として捉えてください。

選考については慣れてなんぼ!

3大メリットの部分でもお伝えしましたが、第二新卒の選考は企業側の主観が大きく左右します。そのため応募書類と面接に向けて対策を練れば、自分が希望する会社の内定を手に入れる可能性も高まります。

選考のメインである職務経歴書と面接、この2つは結局のところ数をこなすことです。
職務経歴書については基本的な書き方を押さえて、自己分析やライティング手法を駆使すれば劇的に書類通過率が高まります。10通出して、1社しか通らなかった方でも、ほぼ9割が通過するようになります。

面接に関しは面接官とのコミュニケーションなので、より数をこなす必要があります。
よく面接が苦手ですとおっしゃる第二新卒の方がいますが、よく聞くと新卒時に受けた面接数も20社以下で、面接トレーニングもしたことが無いと言われます。

残念ながらそれでは面接が得意になるはずもなく、苦手と言っても納得です。
面接はある意味スポーツと一緒です。今までサッカーをやったこと無い人に対して、サッカーをやって下さいと言ってもできないのと同じです。

結局は数をこなす必要があるのです。ただ面接について合否は分かっても、何が悪かったのかについて教えてくれません。そこで、客観的に良い部分と駄目な部分を指摘してもらえるような面接トレーニングが必要なのです。

面接トレーニング後に企業面接を受けて、そのフィードバックを貰うことで劇的に変わってくるのです。

基本と慣れは転職エージェントから学べ

さて第二新卒のメリットを活かすためには、より多くの求人を見て選考に慣れるコトが必要だとお伝えしました。

ただ実際に、1人で転職活動を行っていてはそれには限界があります。
転職サイトで求人を見るにしても、時間がかかる上に何をポイントとして見れば良いかも分かりません。職務経歴書や面接に関しても、何をどのように対策すればよいか混乱してしまうでしょう。

そこで転職エージェントを利用すべきなのです。
転職エージェントとは企業と転職者の間に立って転職におけるキャリア相談、あなたに合う求人の紹介、応募書類作成のアドバイス、面接対策、応募や日程調整といった転職活動のサポートをしてくれるサービスです。

転職エージェントは企業から直接に欲しい人材をヒアリングするだけでなく、実際に転職させた方にも入社後の状況を聞く事で、まさに企業側の裏側を知っています。
そのため、あなたの転職をサポートする上で相手側である企業の意図を知って戦略を立ててくれます。

今回紹介して3大メリットは、転職エージェントを利用すればその価値は何倍にもなります。次のページで転職エージェントの利用について説明をしているので、ぜひ確認してみてください。

転職エージェントの流れとポイントを6つのステップにそって解説

次のページでは、特に第二新卒が転職エージェントを選ぶ上でのポイントと、第二新卒におすすめの転職エージェントを紹介しています。

3つのポイントが重要!第二新卒におすすめの転職エージェント