転職の面接で自己紹介は何を言うべき?その内容とポイントを解説

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転職の面接では様々な質問をされますが、自己紹介が苦手な人は多いです。

面接の最初に求められ、言っている内容が正しいのか分からないまま一方的に話すという自己紹介の特性によるところが苦手となる原因です。

今回は転職の面接における自己紹介について解説します。まず、何故自己紹介が求められるかその理由を説明します。ここが理解できれば、相手の求める事が見えるため不安も和らぎ、何を話すべきか明確になります。

そこから自己紹介におけるポイントや具体的に話す内容、さらにはどのような流れで進めるかという点についてもお伝えします。これを知ればスキのない自己紹介をつくる事ができるので、是非最後まで読んで下さい。

自己紹介を求める理由

そもそも転職の面接で自己紹介を求められる理由は何なのでしょうか?面接官は主に次の3つの理由から応募者に自己紹介を求めてきます。

  • 面接の場を温める
  • 話し方を見ている
  • 質問する内容を考える

それぞれの内容についてお話します。

面接の場を温める

感じ方の問題ですが応募者にとって入ってすぐの面接室には張り詰めた空気が存在します。これから転職をかけた面接で初めて顔を合わす面接官に様々な角度から質問をされる応募者にとっては、そのように感じるのは当然です。

しかし実は面接官も緊張しています。応募者が圧倒的不利な立場だと思いがちですが、誰しも初めての人に合う事はストレスになります。その上質問をして人を判断するのですから面接官もある種のプレッシャーを感じています。

そのような緊張した空気を緩和して質問しやすい場をつくる為に自己紹介を求めるのです。応募者にそれを委ねるのは卑怯な感じもしますが、自己紹介はそのような場を温める効果があるので仕方がない事なのです。

話し方を見ている

2つ目は話し方です。これはプレゼンテーション能力と考える人もいますが、多数の人の前でプレゼンテーションを行うような法人営業やコンサルタントを除けば自己紹介でそれを求める事は少ないです。

実際は話し方含めた応募者の印象を何となくみているというのが正直なところです。話し方の上手さ、下手さは気にする必要はありません。むしろ、服装の乱れや、貧乏ゆすり、首をかしげる等の仕草に注意して下さい。

質問する内容を考える

これが面接官にとっては重要な理由です。面接官は現場責任者が行う事が多く、仕事で忙しい為に事前にあなたの資料にじっくりと目を通していません。数多くの応募者に会う面接官なら尚更一人一人の資料は見ていません。

そこで自己紹介をしている間に職務経歴書や自己紹介の内容から、面接で何を質問しているのかを考えているのです。逆に言えば、自己紹介の内容がそのまま質問内容に直結するので応募者にとって重要なポイントとなるのです。

ポイントはキーワードで興味を引く仕掛け

先程、自己紹介は質問内容に直結するとお伝えしました。そこで、自己紹介の中で意図的に自分にとって質問して欲しい内容となるような仕掛けとしてキーワードを散りばめていくのです。

つまりそのキーワードについて質問して貰えれば、自分の経験やスキル等がアピールできるエピソード等が用意されているという状態にするのです。

具体的には面接官の興味を引くキーワードは2つに分類されます。

仕事の実績

1つ目は仕事の実績です。例えば営業職でしたら、「3ヶ月間で売上目標120%」、「1ヶ月で10社の見込み客を獲得」などです。その他、「新製品開発」や「人件費30%削減」、「システムパフォーマンス50%上昇」などです。

このような実績の背景には、必ず応募者の仕事における努力や工夫が存在します。面接官はその点を深掘りすることで、応募者の経験やスキル、さらには仕事に対するスタンスを知りたいと考えるのです。

仕事のこだわりや工夫

仕事内容や評価を含む組織体制によっては、明確な実績が無いという人も多いものです。その場合は、仕事を行う上での自分のこだわりや工夫をアピールしましょう。

面接官は実績を知りたいのでなく、自社でも同じ成果が出せるかという「再現性」を知りたいのです。

例えば、資料作成時にチェックする独自の項目を設けている、顧客訪問後は当日中に議事録と顧客課題をまとめた資料を送る、等といった事で仕事の成果を上げて来たとアピールするのです。

そもそも何を話すべきか?

それでは自己紹介の核の部分である、話す内容についてお伝えします。

転職の面接における自己紹介で話す内容の中心は職務経験と考えて下さい。この職務経験に志望動機と締めのアピールを加える事で、経験と意欲に溢れた非常に安定感のある自己紹介になります。

つまり次の3つの内容を基に考えるという事です。

  • 仕事の経験
  • 志望動機
  • 締めのアピール

仕事の経験

仕事の内容と言っても、それなりにキャリアがある人ならそれは膨大な内容になります。1から伝えていては何時間あっても終わりません。そこで、相手の求める人物像に沿った内容を「誰」、「何」、「どのように」の3点にフォーカスして話すのです。

顧客や関係者

誰というのは、具体的には顧客や関係者の事です。営業や販売、コンサルタントやSE等は応募職種と同じ顧客層という経験が大きなアドバンテージになります。

また、ITやモノづくりに関わらずエンジニアやプロジェクトマネージャー、マーケティングや企画職等は社内外問わず多くの関係者と仕事を進める事も多く、そこには経験やスキルがモノを言う事が多いからです。

つまり面接官にとっては関わる人である「誰」という視点は職務経験を知る上で重要な部分なので、この視点を盛り込む必要があるのです。

商品やサービス

商品やサービスは職務経験を説明する鍵となる部分です。商品やサービスを語る事で相手に仕事の内容をイメージさせやすくなり、また興味を惹くキーワードである固有名詞も散りばめやすくなります。

先にお伝えした「何」の視点を合せる事で、あなたがどのような職務に従事していたかを相手にしっかりと伝えて下さい。

仕事の進め方

先の「誰」と「何」は主に、職務内容などを説明する為に必要ですが、「どのように」である仕事の進め方は正にあなたのアピールポイントとなります。

応募先でも成果を出す再現性を見る為に自己紹介後の面接にて担当者はあなたが何を思い、どのような工夫をしたかを注意深く掘り下げてきます。その為にも仕事の進め方を語る上では興味を惹くキーワードを散りばめて下さい。

志望動機

仕事の経験のみを語る自己紹介は、下手をすると無機質で説明的になってしまいます。その為、面接官も応募者の意欲や想いを感じられず、後に続く質問も妙に事務的になります。

そこで、仕事の経験の後に志望動機を差し込むことで意欲を加えて自己紹介を躍動感ある前向きな形にします。

特にモノづくり系のエンジニアを始めとして技術職や経理等の管理事務系は自己紹介を含め面接が経験や技術の話に偏りがちになります。その場合は、意欲を加える事でライバルである応募者に対して一歩抜きん出る事ができます。

締めのアピール

最後の内容は締めのアピールです。プレゼンテーション等は実は最後の終わり方で全体の印象が大きく変わります。加えて最後に強くアピールした事しか頭の中に残らない場合もあります。

そこで、志望動機の後にあなたの経験の中から応募企業で活かせるアピールポイントを1つか2つに絞ってアピールします。加えて、「宜しくお願い致します。」の言葉で締めるとまとまりが良いです。

自己紹介に流れをつくれ

ここまでキーワードを散りばめ、仕事の経験、志望動機、締めのアピールで自己紹介をつくる事が理解できたかと思います。ここでは、その内容を踏まえた自己紹介全体の流れを考えてみます。

王道パターンは時間軸

自己紹介の内容のメインが仕事の経験だと理解されたかと思いますが、入り方はどのようにすれば良いか迷う方が案外多いです。基本的には自己紹介の流れとしては王道である時間軸を意識して下さい。

つまり、入社からの流れを伝えていくのです。「新卒で現在の会社に入り、まずは◯◯の仕事に従事してきました。」という流れです。職務経歴書の内容にも沿うので相手にも理解されやすいです。

求める部分にフォーカスする

時間軸は王道ですが、注意点もあります。30代や様々な職種や経験を積み重ねて来た人は入社時からの流れでは自己紹介が長くなるのです。そこで、応募企業の求める経験や直近の経験にフォーカスするのです。

例えば先程の「~従事してきました。」に続いて、「その中でも最近では主に◯◯を行っており」とアピールしたい職務経験にフォーカスするのです。長いキャリアがある人は、フォーカスする以外は話す必要はありません。

相手は求める応募職種に関する経験があるか?それはどのような内容か?が知りたいので、あなたにとっては重要なキャリアでも応募先企業にとっては聞くべき内容では無いのです。

長くなりましたが、以上の点を踏まえて自己紹介を考えて見て下さい。

今回は自己紹介について内容やポイントに注目して解説してきましたのでまた後日、例文を踏まえた内容のページを公開する予定ですので楽しみにしていて下さい。