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職務経歴書

受かる職務経歴書に共通する3つのポイント

職務経歴書は書類選考のキモであり、この書類1つで面接に進めるかどうかが決まります。
しかし職務経歴書は長い社会人生活において、そう何度も書くものではないため、なかなか上手く書くことができません。

実際に経験やスキルは企業がのぞむ基準を十分満たしているにも関わらず、職務経歴書のせいで面接にもたどり着けないという方は数多くいます。
逆に経験やスキルにおいては企業がのぞむ基準を十分満たしていなくとも、職務経歴書の出来によっては面接にたどり着く方もいます。

そこで今回は受かる職務経歴書に共通する3つのポイントについて解説します。
このページで説明するポイントに沿って職務経歴書を書くことで、書類選考に受かる確率が格段にアップします。

求人内容とアピールにズレが無い

受かる職務経歴書において最も重要なポイントは、企業の求める人物像と職務経歴書でアピールする内容にズレが無いというコトです。
はじめて職務経歴書を書く転職者がよくやる失敗として、自分の経歴を洗い出したうえで得意な職務領域や強みをもつ経験・スキルを整理し、それを職務経歴書に書いているパターンです。

なにも問題ないように思えますが、これが致命的なミスを生み出します。
例えば営業職の募集においては多くの転職者が、営業に関するスキルや取り組み、成果をアピールしようと下記のような内容を記載します。
ここでは話しを理解してもらうため、簡単に記載してあります。

  • 【商品】商品管理システム
  • 【顧客】中小企業を中心とした法人
  • 【営業手法】電話を使った新規営業とフォロー営業
  • 【売上】年間目標5000万円、達成率:115%(2016年)、107%(2015年)
  • 【活かせる経験やスキル】テレアポを活用した新規アプローチの経験

営業のアピール項目としては間違っていませんし、これだけの情報でも中小企業に対するシステム営業、テレアポを利用した新規アプローチに強みがあり、営業における達成意欲や実績があるといった内容は伝わります。

しかし、このアピール内容に興味を持つかどうかは募集する企業の求める人物像によります。
例えば同じシステム営業でも、課題解決型の提案スタイルが重視される営業なら、このアピール内容では書類選考の通過は難しいです。
チーム営業を強みとする企業の場合は、あなたを採用してチーム全体の売上があがるかのイメージもつかないでしょう。

もし新規営業を中心として営業の募集だったとしても、3ヶ月毎に営業目標を設定している企業においては、年間スパンでなく3ヶ月というスピード感が求められるため、このアピールでは弱いです。

重要なコトは、応募する企業の求める人物像によってアピールする点を変えるということです。

先ほどの例において、課題解決型の提案スタイルを行う営業の募集なら、今までの経験において独自の提案を行った経験や、提案書作成のスキル、顧客ヒアリング力を強みとしたコミュニケーション能力などをアピールすべきです。

書類選考において自社の求める人物像にかすりもしなければ、そこで不採用は決まります。
提案力を自分では強みとは思っていなくとも、経験の中から接点となる部分を探し出し書き出すだけでも、採用担当者は面接で読んで話を聞きたいと思うかもしれません。

もちろん今の経験やスキルを、そのまま活かしたいと思うなら、あなたが強みと思う分野と求める人物像が一致する求人を探すべきです。
しかし職務経歴書全体において、30~40%は企業の求める人物像に沿った職務領域や経験・スキルを記載するだけでも、書類選考の通過率は格段にアップします。

残りの60~70%にてあなたが強みと思う職務領域や経験・スキルをアピールすれば、大きなミスマッチは起こりません。
自分の経験や価値観で職務経歴書を書くのではなく、まずは応募企業の求める人物像も踏まえてアピールする内容を決めてください。

この求める人物像とアピールにズレが無いコトこそが、受かる職務経歴書の第一歩であり最も重要なポイントなのです。

あなたを強烈にイメージさせる具体性

職務経歴書に限らず採用シーンにおいては、明確に合否が決まるコトは意外と少ないです。
人が人を見極めるのですから書類の記載内容、発した言葉、微妙なしぐさ、判断する担当者のその日の気分によっても大きく変わってしまうものです。

そのため、あなたが内定をつかみ取るためには、あなたという人物を強烈にイメージさせる必要があるのです。
応募企業の求める人物像と違っていれば、あなたにとってもミスマッチ転職にならず良かったと言えますが、それ以前に「何となく違うかなぁ」という曖昧な理由で不採用になっているようでは、書類通過には至りません。
とにかく担当者があなたを判断できるように、職務経歴書に具体性を持たせてください。

具体性を持たせるコツは数字、キーワード、エピソードをふんだんに利用することです。
先ほどのアピール例をもとに解説したいと思うので、再度同じ内容を記載します。

  • 【商品】商品管理システム
  • 【顧客】中小企業を中心とした法人
  • 【営業手法】電話を使った新規営業とフォロー営業
  • 【売上】年間目標5000万円、達成率:115%(2016年)、107%(2015年)
  • 【活かせる経験やスキル】テレアポを活用した新規アプローチの経験

この内容を数字、キーワード、エピソードを使ってブラッシュアップさせると次のような内容になります。

  • 【商品】製造業向け商品管理システム
  • 【顧客】300~1000名規模の法人、担当社数:約110社
  • 【営業手法】60%が電話での新規営業、40%が既存顧客のフォロー営業
  • 【売上】年間目標5000万円、平均単価250万、受注社数約20社
  • 【達成率】2016年:115%(60名中3位)、2015年:107%(52名中7位)

【活かせる経験やスキル】テレアポや紹介を活用した新規アプローチの営業経験

1日最低30件のテレアポを行うことで、常に見込み客を確保し期末や景気が悪い時期でも安定的に売上を確保してきました。

特にリストづくりと事前資料作りをポイントとしており、業界媒体・求人媒体に掲載されている成長企業に対して、業界ニュースやトピックをまとめた資料を郵送するコトで新規アポイントのフックとしています。

どうでしょうか?最初の内容よりも、応募者が強烈にイメージできたのではないでしょうか?
具体性を持たせるコトで経験や領域が明確になり募集する企業にとっては多くの情報から、自社の求める人物像にマッチする部分が見つけられるようになるのです。

さらにエピソードを添えることで、無機質な職務経歴書にあなたのやる気や取り組み姿勢が見えてくるのです。特に文字でアピールしなくとも、戦略的にコツコツと営業に取り組んできたことがわかります。

職務経歴書であなたを強烈にイメージさせることが、いかに読み手にあなたという人間の情報を与えるかが分かったと思います。
もし職務経歴書を書き終えたならいま一度、数字、キーワード、エピソードについて見直してください、より書類選考率が高まるはずです。

職務経歴書の第一印象は1分で決まる

3つ目のポイントは職務経歴書における第一印象についてです。
実は書類選考で採用担当者は、職務経歴書を見て1分以内には合否を決めています。もちろん良く見て悩んだすえに合格を出す場合もありますが、最初の流し読みの段階で心の中で合否は決まっているのです。

あなたも求人をいくつか見ていて転職したいと思える企業と、転職したくないと思える企業はすぐに分かるはずです。
より普遍的なシーンで言えば人間は初めて会った人に対して5秒以内にその印象を決めると言われています。職務経歴書に関しては、文章であるため時間はかかりますが、やはり1分以内には感じ取る印象は決まっているのです。

具体的に職務経歴書の第一印象を決めるのは分量、構成、デザインといった内容となります。

分量は2枚で1ブロック3行を目安

分量として職務経歴書は2枚におさめるのがベストです。1枚では判断する為の情報が不足しており、何よりやる気が感じられません。
3枚は逆に多すぎてアピールするポイントが分散する上、採用担当者の負担が大きいです。
しかし技術職の人・プロジェクト型の職務内容に従事している人・職務経験の長い人などは書き方を工夫すれば3枚でもOKです。

さらに文章は1ブロック3~4行以内におさめてください。あまりに長すぎる行数は、読み手の負担が増大するばかりか、ビジネス書類の作成能力が無いと判断されます。

構成は4項目が鉄板

次に職務経歴書に記載する項目ですが、次の4項目が一般的に書かれる内容のため、採用担当者も理解しやすく、過不足無くあなたという人物を判断できます。

  • 職務要約
  • 職務経歴
  • 活かせる経験・スキル
  • 自己PR

個別の内容については次の記事を参考にしてください。

職務経歴書に必要な4つの項目!そのポイントを解説します

デザインを行うことで読みやすさを確保

最後は職務経歴書のデザインに関する内容です。職務経歴書はビジネス文書なのでイラストや色付けを行うコトはNGです。
しかし読みやすさのために文書の装飾は行うべきです。

装飾の具体的な方法は次のようなものです。

文字の一部分を太文字にすることで、読み手の目線を引きつける効果があります。強調したい部分に使うのでなく、項目のタイトルに利用しましょう。
職務要約、職務経歴書といったメインの項目以外にも、営業職なら売上・顧客・商品、エンジニアなら使用言語・開発環境・使用ツールといったサブ項目文字を太文字にすることで、文章の構成が分かりやすくなります。

かぎ括弧も文章構成を分かりやすくする為には効果的です。文章中に利用する通常のかぎ括弧ではなく、【文章】などのすみつき括弧、『文章』などの2重かぎ括弧を利用すれば視線を集めやすいです。

複数に渡る項目に関しては箇条書きが効果的です。特にエンジニアの職務経歴書は端的なキーワードと情報整理が重要なポイントとなるので利用してください。

職務経歴欄では表組みを利用してください。これは決まりではありませんが、職務経歴欄の表組み利用は暗黙知としてスタンダードとなっています。
表組みおいては、線を一部点線にすることや、項目部分を一部灰色にすることで、非常に見やすく品格を演出できます。

そのほかコロンや四角(◆)といった文章記号を利用することで、文章全体にメリハリがつきます。

このようなテクニックを利用して、職務経歴書の第一印象を高めるだけでも、1分以内に決まる職務経歴書の選考率を高めるコトができます。